「浮気する男女の特徴」を弁護士に聞いてみたら、意外だった。
「誰と付き合っても浮気をされてばかり」という状況が続くと、「どうせこの世の中にいる人はみんな浮気をするんだ!」と、つい卑屈になりたくなるものですよね。
しかし、結婚相談所ナレソメ予備校が現在実施中の調査によると、実際に浮気や不倫を経験したことのある男女は「男性17.3%、女性14.6%」と、極めて少数派。決して、「全員」が浮気をするわけではないのです。
そこで今回は、男女の離婚問題を多く手掛けてきたフラクタル法律事務所の弁護士・田村先生とともに、「浮気や不倫をしやすい人の特徴」についてを六つのポイントで解説します。
この記事を参考に、自分の選ぶ相手の傾向を見直すきっかけにしてみてください。
もしこの記事の特徴に当てはまる相手ばかりを選んでいるのだとしたら……あなたの「見る目」を鍛える必要があるかもしれません。
時間やお金に余裕がある人
田村弁護士:男女に共通して言えるのが「時間やお金に余裕がある人」ですね。ちまたでは「源氏物語効果」と言います。
ジョン:そんなのがあるんですか?
田村弁護士:あるんですよ。『源氏物語』って基本的に夜の話ばかりじゃないですか(笑)。やっぱり、時間とお金に余裕があると生殖のことを考えるのが生物なんでしょうね。
ただ、だからと言って、時間やお金に余裕のある人が全員浮気をするかと言うと、そうではありません。
大切なのは、その人が余った時間をどう捉えるか。実は「時間に余裕があるかどうか」って主観的なもの。そこを見抜いて欲しいんです。
例えば同じ3時間が余ったとして、「1件打ち合わせを終えてから、〇〇ちゃんとシティホテルのプールで待ち合わせて、その後、そのホテルのデイユースを使って浮気をすれば、18時の打ち合わせには帰ってこれるぞ!」みたいな人もいれば、「打ち合わせが終わってのんびりおやつを食べたら、もう次の打ち合わせの時間だな」みたいな人もいますよね。
勝倉:確かに!
田村弁護士:けっきょく、マメな人ってやっぱりモテるんですよ。男女ともに時間のマネジメントがうまい人は浮気しやすいですね。逆に言うと、ズボラな人は安心です。
うなぽよ:よっしゃ! 俺のことだ!
田村弁護士:ズボラな人って「工夫をして時間を作る」みたいなことをせずに、めんどうくささに負けるんですよ。だから、浮気もできないんです。
「ズボラな人は浮気をしづらい」。意外な魅力が見つかったぱんな。
自分に自信がない人
田村弁護士:これは意外かもしれませんが、「自分に自信がない人」というのも浮気しやすいんですよね。
具体的には、性的な魅力には自信があったとしても、本質的な自分の内面や自分のアイデンティティが確立できてない人にその傾向があります。性的魅力で他人から認めてもらうことによって承認欲求を満たそうとするわけですね。いわゆる、男女ともに「メンヘラ」というやつです。
うなぽよ:うわー、分かる。
田村弁護士:彼女たちは「本質を誰も認めてくれない」という寂しさを抱えているので、それを埋めようと浮気しやすくなります。
うなぽよ:メンヘラな子って、だいたい見た目がかわいいから危ないよね……。
田村弁護士:そうですね。彼女たちは性的な魅力に特化して自分の承認欲求を満たしているからこそ、「見た目」をすごくがんばるという特徴があります。
勝倉:なるほどね。すごい華美にしているのは、自分の自信のなさの裏返しなんだ……! 男性でも強そうな見た目してる人に限って、弱かったりするもんね。
田村弁護士:!?
田村弁護士:勝倉さん今、めちゃくちゃいいことを言いましたね! オラオラ系もだめです!
勝倉:(笑)
田村弁護士:オラオラ系にだまされる人っているでしょ? オラオラ系って、本当は心が弱いことの裏返しですから。
彼らがお手本にしているEXILEの人たちって、しっかり筋トレして歌やダンスもトレーニングして厳しい世界に入って活躍している「本物」なんですよね。
一方オラオラ系って、彼らの「見た目」だけを真似しているわけです。ああいう方たちは、心が弱いだけではなくて、DVやモラハラにもなりやすいです。自分に自信がないから、何かトラブルがあったときに受け入れられずに暴力に出ちゃうんです。
メンヘラな人たちって、恋愛するには楽しいんですよね。だけど、「永続的な良い関係」っていうのは、決して築くことはできません。
ジョン:そうですよね。この前も男同士で、「メンヘラな人は恋愛ならいいんだけど、結婚となると省かれるよね」って話したところです。
田村弁護士:いやぁ、うまく省ければいいんですけど、省けないまま結婚しちゃうとこわいです。「マリちゃん、今から飛び降りる!」って人とは、結婚生活うまくいかないですよね。
ですから、浮気しやすい人を避けるためには、その人が本質的なアイデンティティを築けているかどうかをしっかり見たほうがいいです。じゃあ、どんな人なら自分のアイデンティティを満たされているかというと、「ちゃんと両親に愛されて肯定感を持って育てられている人」です。
ジョン:幼少期の愛が大事って言いますもんね。
田村弁護士:そうそう。だからといって、「マザコン」ではないですよ。マザコンというのはどちらかというと、条件付きの愛。「ママの言うことを聞いていればあなたはいい子」ですから。無条件の愛というのは、「あなたはあなたのままでいい」という愛です。
そういった無条件の愛の実感を得ていた人は本当の意味で自分に自信があって足腰が強い。浮気をされたくない方は、そういう人を大事にしたほうがいいでしょうね。
40歳前後の女性
田村弁護士:属性で区切ってしまって申し訳ないんですけど、「40歳前後の女性」も浮気の危険性が高いです。
勝倉:え!? そうなの!?
田村弁護士:別に「40歳前後の女性」が悪いわけではなくて、社会の構造がそうさせてしまってるんですよ。
ジョン:具体的には?
田村弁護士:女性は男性と違って、いまだに性的魅力の爆発力が強いんです。社会的にちゃんと認められている人は自分の承認欲求をそこで満たせるから問題ないのですが、そこで承認欲求を満たせていない人は、家庭で全ての承認欲求を満たそうとします。
「夫が女性として見てくれない」、「妻や母などの役割としてしか私のことを気に留めていない」、「1人の人間として扱ってくれない」……。
そういう気持ちが蓄積すると、そのうち「旦那ともレスだし、このまま女性として誰にも愛されずに終わるのだろうか……」という寂しさに襲われるんですよね。
そんな中、40歳前後の女性は世間的にはまだまだ性的魅力を持っていますから、男性が近づいてくることもあります。寂しさを感じているときに男性が近づいてくると、「最後にちやほやされたかった!」という心の叫びが出てしまう。結果、浮気に繋がることがあります。
こうならないためにも、ふだんから旦那さんが奥さんを女性として見て、ちゃんと「1人の人間として必要だ」「僕のことを見ていてほしい」と伝え続けてあげることが大事です。
「釣った魚には餌をやらない」状態だと、知らぬ間に海に帰っちゃうんだぱんな。
50〜60代の男性
田村弁護士:男性を同じく属性で区切ると、「50~60代の男性」も浮気することがあります。これも夜の話になってしまうんですが、「最後に勃つかどうかを確かめたい」という心の現れですね。
うなぽよ:そっちなんですね(笑)。
田村弁護士:そうなんですよ。実は僕、実際に浮気した50~60代男性の手帳を見たことがあって……。まさに、「今日はできた! 俺はまだできる!」と書いてあったんですよね。
うなぽよ:なんか悲しくなってきた……(笑)。
田村弁護士:相手は浮気してしまった側で、私はこれからその人に慰謝料を請求するわけなんですけど……。ちょっとかわいいなと思ってしまいましたね(笑)。
勝倉:勃つかの確認だったら、妻相手じゃだめなんですか?
田村弁護士:それが……妻相手がいちばん勃たないんですよ……。これは本当に奥さんが悪いとかではなくて、男ってそういう生き物で、いつでもできると思うと先送りしてしまうんですよね。年齢問わず、若い人でも同じようなエピソードを耳にすることがあります。「このワンチャンス!」と思うと、生物学的に有利になるんでしょうね。
ジョン:その人にとっては人生最後の勃起かもしれないですからね……。
メモ「男女ともに、浮気を防ぐためにはどうしようもない自尊心を満たしてあげることが大事」ぱんな。
相手の条件を見て結婚した人
田村弁護士:よくあるのが、「相手の条件だけを見て結婚したケース」です。例えば、女性が経済的な安定だけを重視して結婚を決めた場合や、男性が「共働きで稼げる女性」という条件だけを見て相手を選んだ場合が典型的です。
特に後者では、男性が相手を1人の人間としてではなく、まるで「共同経営者」を選ぶような感覚になっていることも少なくありません。
これらのケースに共通するのは、表面的な条件だけで判断してしまっているという点です。
つまり、「人としての魂同士が触れ合っていない関係性」になりやすい。そうなると、当然ながら関係性が希薄になり、浮気に繋がりやすくなりますよね。
だからこそ、結婚前にはお互いの人間性をしっかり確かめ合うことが大切です。
もちろん、「条件で選ぶ結婚」というのも一つの選択肢としては“あり”だと思います。ですが、結婚後につらい思いをしないためにも、できるだけ「人間性の部分」に触れておくことが重要です。
うなぽよ:結婚の入り口で条件を見るのは全然かまわないと思うんですけど、最後はやっぱり、人柄が決め手になりますよね。
条件だけで見て、その条件の部分が揺らいだらどうするぱん? 最後に残るのは心だけぱんよ。
友人が浮気している男性
田村弁護士:最後に、どんなにいい人でも浮気をしてしまう……というパターンがあって、それが飲み仲間などの「友人」が浮気している男性ですね。
勝倉:それは納得すぎる。
田村弁護士:これは、特に男性にその傾向があります。思春期の男子高校生が放課後にやるマウンティング合戦みたいなものを想像してみてください。例えば誰かが男同士の飲み会に奥さん以外のきれいな彼女を連れてきて、「お前は彼女いないの?」みたいなことをやり始めると、「やばい! 俺も作らなきゃ! あいつに負けてる!」ってなるんですよ。それがきっかけで浮気する人がいるんですよね。
勝倉:周りの人間関係が派手すぎない人が安心かもしれないね。
田村弁護士:そうですね。仮に周りに遊んでいる友人が多いという場合は、そういうところに自然に行かなくなるように奥さんのほうがコントロールしてあげるしかありません。
本人がいくらいい人でも、地獄的な環境が悪魔に変えてしまうことがあるんだぱんな……。
まとめ
六つの「浮気する男女の特徴」、いかがでしたか?
「言われてみれば、私の元カレはいくつも当てはまっていた……」と絶望してしまった方もいるかもしれません。
中には、「私、男運がないんだよね」と言いながら、不毛な恋愛を繰り返してしまう人もいます。
一度や二度なら偶然かもしれませんが、それが二度、三度と続くようであれば、もはやそれは「運」ではなく、あなた自身の「見る目」に原因があるのかもしれません。
「誰と付き合ってもうまくいかない……」
そんな状況が続いているなら、そろそろ自分の恋愛スタンスを見直す時期が来ているのではないでしょうか?
結婚相談所ナレソメ予備校では、幸せな結婚生活を送るための「相手選び」から、あなたをしっかりサポートします。
「これ以上恋愛で傷つきたくない!」というあなたは、ぜひ一度無料相談にお越しください。
ナレソメノート編集部
監修者:田村勇人(弁護士)さん
弁護士法人フラクタル法律事務所 パートナー
第一東京弁護士会所属 登録番号33342。医師側の医療事件や医師や経営者の離婚や
男女問題などを多く取り扱う。法的側面からのアドバイスを行うだけでなく、依頼者
の人生にとって何が幸せかを多角的な視点から考え、解決を目指すことを信条とす
る。報道番組での時事ニュースの解説や全国各地での講演会にも注力している。東京
都獣医師会・千葉県獣医師会・横浜市獣医師会の顧問弁護士でもある。