「37歳、婚活はもう手遅れ?」—間違った市場で戦わないための戦略【教えて、こんぱん!vol.7】

こんかちゅぱんだは、婚活の現実を伝えるべく転生してきた、毒舌だけど0歳の赤ちゃん。赤ちゃんだが、人生は10周目。
前世で数々の恋愛沼に陥り、酸いも甘いも経験してきたからこそ繰り出せる厳しい愛のムチを通して、今日も迷える子羊たちの道を正し、幸せな結婚へと導くのだ。

この連載では、そんなこんかちゅぱんだちゃんが、日々寄せられるおたよりに直接回答。
辛口だけど愛のあるアドバイスが聞きたいちみは、ぜひ最後まで読んでみるぱんね。

ぱんだ
ぱんだ

悩める子羊から大量のマシュマロが届いてるぱん。

<今日のおたより>

「37歳女。婚活って、もう手遅れですか?」

37歳女性です。
20代の頃はとにかく自分に自信がなく、芋臭くて他人が怖く、結婚できる気がしませんでした。
婚活をする勇気すら持てず、ずっと逃げ続けてきました。

でも、30歳を過ぎて「このままじゃいけない」と思い、転職して年収500万円以上を確保。
ダイエットをしてBMIを18~19に保ち、美容院にも毎月通い、美容医療も取り入れました。
少しずつ変わっていく自分がうれしくて、ようやく自分のことを好きになれた気がします。

それなのに、婚活を始めた今「もしかしてもう手遅れなのかな」と思い、泣きそうになります。
アプリを使ってみましたが、「良い人がいない」と感じることが多く、具体的には「ヤリモクっぽい」「プロフィールが魅力的に思えない」という意味で、会ってみたいと思える相手がほとんどいません。

こんな状況で、本当に結婚できるのでしょうか?

<こんかちゅぱんだからの回答>

ちみがここまでがんばってきたこと、その努力は本当にすばらしいことだと思うんだぱん。
年収を上げて、外見を磨いて、自分を好きになれるようになった。
これは誰にでもできることじゃないし、「このままじゃいけない」と動いた結果、今の自分にたどり着いたんだよね。
だからこそ、ここをしっかり誇ってほしいぱん。ちみはよくやった。

それを踏まえて「婚活は手遅れなのか?」という問いだけど、結論から言えば「手遅れではない」。
ただし、「イージー」ではない。
まずはこれを受け入れなければならない。
苦くてトゲトゲしているが、飲み込んでくれ。飲み込まないと話にならない。

そして、ちみは「戦う市場」も間違えている。だから、よけいに苦しんでいる。

ちみがアプリで「いい人がいない」と思ったのは、「ヤリモク臭がする」「こんなプロフィールで会いたいと思わない」という理由だったよね?
これははっきり言って当然の感想。
もう気づいていると思うけど、そもそもアプリの市場がちみに合っていないんだぱん。

ちみは37歳。一方、アプリという場所は20代が中心の「恋活市場」。
そこにいて「なんか浮いている」「自分に合う人がいない」と感じるのは、ごく自然なことなんだぱん。
アプリの多くは「気軽に恋愛を楽しみたい」「良い人がいれば結婚も視野に」というスタンスの人が集まる。
だから、婚活目的の人にとっては「真剣に結婚したい人と出会うのが難しい」と感じるのは当たり前。
プロフィールもペラペラなのも当然のこと。ヤリモクや一時的な恋愛目的の人が多いから、そこに力をかける必要がないんだぱん。

同時に、特に女性は30代後半になると、アプリの中での需要がどうしても落ちる。わかりやすく落ちる。とんでもなく落ちる。
アプリにおける「女性人気」のピークは26〜27歳で、そこからガクンと下がる。これはもう仕方ないこと。

じゃあ、どうすればいいか?
ちみが本気で結婚を目指すなら、「自分と同じ温度感で結婚を考えている人」がいる場所で活動するのが圧倒的に効率的だと思うんだぱん。
これを言うとポジショントークっぽいけど、特に結婚相談所は、35歳を超えた婚活の手段として「王道」とも言える選択肢。
なぜなら、そこは「本気で結婚したい人」が集まる場所だから。
遊び目的の人がいない分、ちみが求める「ちゃんとした人」と出会える確率が圧倒的に上がる。
ヤリモクはゼロ。適当なプロフィールの人もほとんどいない。
アプリと違い、まとまった金額を払って「結婚」という目的の下に集まっている人しかいないから。

だからこそ、もしちみが「結婚したい」と思うなら、もはや結婚相談所一択なんだぱん。

ただし、もう1つ考えてほしい。
結婚できる人と、できない人の差は何か? って部分。
このままちみが結婚相談所にフィールドを変えても、おそらく結果は芳しくない。
なぜなら、ちみ自身のマインドの問題も大きいから。容姿とか年齢とかではない、もっと深い部分。

結婚できる人と、できない人の差は何か。
それはけっきょくのところ、「自分と結婚したいと思ってくれる人と、自分も結婚したいと思えるか」なんだぱん。
例えば、ちみが「この人と結婚したい」と思っても、相手が「いや、ちょっと……」となったら成立しない。
逆に、相手が「君と結婚したい」と思ってくれても、ちみが「うーん……」となったら、それも成立しない。

「お互いが、お互いを選べるかどうか」。ここが全て。
そして年齢を重ねてこじらせると、ここがすごく難しくなる。

「35歳を過ぎると結婚できない」というのはうそ。
実際に35歳以上で結婚している人はいくらでもいるし、ちみ自身、今までの人生で自分を高める努力をしてきたんだから、可能性は充分ある。
ただし、「結婚できる確率は低くなる」のは事実。

それは、結婚市場においては「若さ」という要素が一部の男性にとって重要視されるから。
そして、狭まった選択肢の中で、ちみを選んでくれる人を、ちみ自身が選べなくなるから。

この現実をしっかり胸に刻んで、立ち回る必要がある。
ちみが理想の人を一方的に選ぶような婚活は、できない。まずはそれを理解して、その覚悟を持って歩みを進めないと、婚活沼にはまる。

でも、だからといって「結婚できない」わけじゃないぱんよ。
大事なのは、「ちみを選んでくれる人」そして、「ちみが選びたいと思える人」がいる場所で婚活をすること。
その中で、自分にとって釣り合うラインを探していくことが必要ぱん。

だから、まずは戦う場所を変えよう。今すぐに。
そして、その場所で「ちみと結婚したいと言ってくれる人」をしっかり見よう。
「私が好きになった人に、どうにかして選ばれようとする」婚活じゃなくて、「私を選びたいと言ってくれる人の中から、私が選ぶ」婚活に切り替えていくのが大事だぱん。

焦る気持ちは分かるけど、間違った市場で戦い続けても、よけいに疲れるだけ。
せっかくここまでがんばってきたんだから、ちゃんと「結婚につながる戦い方」をしようぱん。
手遅れなんかじゃないよ。ただし、やり方を間違えないで。

こんかちゅぱんだ


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ぱんだ
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