【ぽめの育休日記vol.2】育児という「絶対に降りられないプロジェクト」
『ハイスペ夫が、専業主夫になってから』を追うというこちらの連載。
弊社代表モテコンサル勝倉の夫であるポメさんが、初めての育児に向き合いながら成長していく様を綴る。
ふにゃふにゃと、赤子が泣いている。
前回のミルクからきっちり3時間、どうやらお腹が空いたようだ。
彼が泣く時は、たいていミルクが欲しいか、オムツを替えて欲しいときだけ。用がないと泣かないあたり、愛想がなくて合理的な僕らの子だなぁという気がする。
生まれたては20mlしか飲めなかったのに、生後1ヶ月で140mlを完飲するのだから赤子の成長は早い。計量スプーンに7杯ミルクを測り、保温しておいたお湯を注いで、湯冷ましとブレンドすれば3分でハイ完成。
台所に直行してすぐ調乳できるように、リビングの一部を僕の寝床に改造したから動線も完璧だ。哺乳瓶も寝る前にひと通り消毒しておいた。こういう事前のひと手間が、スムーズでストレスのない子育てにつながるのだ・・・と、ひとり悦に入るAM3:00。
ちなみに、combiの「除菌じょ~ず」は、電子レンジでチンするだけで消毒できるのでオススメだ、工数が違う。
哺乳瓶を赤子の口に含ませると、ゴクゴクと飲んだ。
え?妻は何をしているのかって?
もちろんベッドで熟睡している。どんなに赤子が泣こうが、妻はまったく気にせず寝ているあたり、もはや才能を感じる。でもいいのだ、妻には別部屋でゆっくり寝てもらって、翌日の仕事に備えてもらうのが僕らの約束だから。
子供が産まれると、夫婦仲が悪くなる理由
妻はお金を稼ぎ、僕は家で子供の面倒を見る。
我が家はそういう役割分担だから、お互いが互いの役割を全うできるように最適なフローを組むし、どちらかが潰れたりしないようにカバーし合うのが暗黙の了解だ。
育児、というアットホームな響きよりは、もはや「プロジェクトにアサインされた2人」という感覚の方が近い。お互いが持ち場で最大パフォーマンスを発揮し、「子育て」という一大プロジェクトを成功させるために全力を尽くすバディといえよう。
世の中では「子供が産まれると、夫婦関係が悪くなる」という話をよく聞くけど、「育児とは実はプロジェクトである」と考えると合点がいく。
だって、結婚する時、だれも「ビジネスパートナー」の目線で相手を選んでないからだ。
イチャイチャ恋人であれば良かった時期もありました。
子供が産まれるまでは・・・恋人のようにイチャイチャする甘い関係でいられる。
僕も覚えがあるが、イチャイチャするだけなら、多少ポンコツでもメンヘラでも、それが可愛かったりするじゃないですか。どこまでいっても、自立した大人2人で完結する関係であり、都合の悪いことがあっても目をつぶったり、なぁなぁにしながら、どこかフワフワしていられるのがB.C.(before child)の世界だった。
しかしA.C.(after child)・・・子が生まれたその瞬間に、夫婦は「この子を育て上げる絶対に逃げられないプロジェクト」に強制的にアサインされた2人となる。イチャイチャフェーズの時は可愛かったポンコツさや、目を瞑っていたアレコレが無視できなくなる。子供というひとつの対象を共有して、本気で取り組むタイミングが来たことにより、今まで発生しなかった諍いが出てきやすいのは「そりゃそう」なのだろう。ナレソメのYouTubeでも、「おっぱいと顔で選ぶな」とよく言っているけど、おっぱいと顔でついに誤魔化しが効かなくなるのが、子供が生まれたタイミングなのかもしれない。
子育ては夫婦の共同プロジェクト
肝心の我が家はというと、幸い、今のところはうまくやれている。
妻はあんな感じなので、子供が生まれても相変わらず好き勝手やっているし、良くも悪くも僕にぶん投げてくれるので逆に揉めることがない。我々の場合は「外は妻、家は僕」という形で合意形成して、お互いの中で整理できているのがいいんだと思う。2人で新しいことにチャレンジするにあたり、もちろん協力をしたり都度すり合わせは必要だけど、いわゆる「話し合いができる相手」であれば、基本は問題ないのかなと思った。
僕は金融マンなので、顔だけに誤魔化されず、健全な猜疑心を持ってちゃんと中身のデューデリを怠らずに結婚したのも良かったのかもしれない(中身を見た上で妻を選んでいるのもそれはそれでどうなんだ、という議論は一旦置いておく。)
相変わらず好き勝手やっている妻。いつもお仕事お疲れさまです。
そんなこんなで授乳をしてオムツを替えていたら、あっという間に朝の4:00。
7時くらいまでは眠れるかな。妻は朝イチで打ち合わせと言っていたから、次のミルクをあげたら、コーヒーの準備をしておこうと思う。
執筆 ぽめ
妻:モテコンサル勝倉
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