60%が出会ってから2年以内に入籍。リミットを意識して、結婚までのロードマップを描け

好きな人と交際を続けていく中で「結婚のタイミングはいつがベストなのか?」と考える人も多いのではないでしょうか?

「まだ同棲してないし……」「お互いのことをちゃんと知れてるかな?」など、結婚に納得できる理由を集めようとしている人も多いと思います。

ちまたでもよく話題になる「結婚するまでにどれくらいの期間が必要か?」という話ですが、実は「出会い方」によって大きく異なることが明らかになりました。

本調査では、既婚者728名を対象に『出会いから入籍までの期間』についてのアンケート調査を実施。調査で明らかになった「出会い方別の入籍までの交際期間」の全貌をご紹介します。

出会いから入籍まで「2年以内」が6割

まずは、対象者全体における「出会いから入籍までの期間」を以下のグラフにまとめました。

上記のグラフから、出会いから入籍まで「2年以内」と回答した人が全体の約60%に上ることがわかります。
また既婚者728名のうち、「1年未満で入籍」した人が33.4%と最も多く、次いで「1〜2年以内」が26.8%となりました。

また、3番目に多かったのは「5年以上」という期間。ただし、これは「5年以上」とレンジが広いため、そのぶん回答者が多くなっている可能性も考えられます。

出会い方別で見る、出会いから入籍までの期間

以下のグラフでは、出会い方別に出会いから入籍までの期間をまとめました。「コミュニティ」「紹介」「合コン・ナンパ」など、全部で6つの出会い方に分かれています。

まず、注目してもらいたいのが「結婚相談所」のグラフです。
「結婚相談所」を通して出会った既婚者の80%以上の人々が、1年以内で入籍を果たしていることがわかりました。1〜2年以内で入籍した人も約15%いるので、全体として「結婚相談所」を通して出会った既婚者の96%以上は、「出会ってから2年以内に入籍している」という結果です。

一方で、様々な「コミュニティ」で出会った既婚者は、入籍までに5年以上の期間を必要とした人が最も多いと判明しました。その割合は約45%です。

さらに「紹介」「合コン・ナンパ」「婚活パーティー・街コン」「マッチングアプリ」については、いずれも2年以内で入籍まで進むケースが最も多い結果に。
また「紹介」「婚活パーティー・街コン」「マッチングアプリ」では、多くの人が1〜3年以内に入籍するケースが目立ちますが、「合コン・ナンパ」は5年以上かかって入籍する割合が他の3つの出会い方よりも高いことがわかります。

以上の結果から、出会ってから入籍するまでの期間は「出会い方」によって大きく異なることが明らかになりました。

【所長・山崎の考察】年齢を意識しながら、結婚につながりやすい出会いを

出会いから入籍までの期間(以下、入籍までの期間)は、出会い方によって大きな差があることが明らかになりました。
国立社会保障・人口問題研究所(2021)は、「入籍までの期間は恋愛結婚で4.9年、見合い結婚で1.5年」と報告していますが、本調査においても同様の傾向が見られました。

恋愛結婚の代表格である、学校や職場での出会いを含む「コミュニティ」は、入籍までの期間の中央値が「5年以内」でした。
一方で、見合い結婚に該当する「結婚相談所」では、80%以上が1年以内に入籍しています。
その中間に当たるのが、恋愛関係を念頭に置いた出会いである「紹介」「合コン・ナンパ」、そして、手続きや金銭のコストがかかる出会いである「婚活パーティー・街コン」「マッチングアプリ」です。

以上より、

  • 手軽でコストが少ない出会い方(=結婚の意識が低い)→入籍までの期間が長い。
  • コストをかけた出会い方(=結婚の意識が高い)→入籍までの期間が短い。

という傾向があると結論づけられます。

ただし、実際の婚活においては、自身の年齢が大きな要因となり、出会い方別に出会いやすさが異なる点に注意が必要です。
出会い方や配偶者と出会う年齢を加味したうえで、入籍までのロードマップを設定することが重要となるでしょう。

<引用>
国立社会保障・人口問題研究所2021年社会保障・人口問題基本調査(結婚と出産に関する全国調査)

<出典記入方法>
「出会い方別・入籍までの期間の違いに関する調査2024(ナレソメ総研調べ)」及び、本記事URLを必ず明記してください。

<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2024年9月3日(火)〜2024年9月19日(木)
<調査対象>
全国の18歳以上の男女
<回収サンプル数>
728名(男性100名、女性628名)