復縁からの結婚はわずか「2.2%」！？ 復縁と恋愛・結婚の知られざる関係

恋人と別れた際に「一度別れた恋人ともう一度やり直したい」「復縁できる可能性なんてあるのかな……」などと考えたことがある人は多いのではないでしょうか？

復縁の経験談などを耳にしたことがあるものの、どのくらいの人が実際に復縁を経験したのか、復縁した人と交際人数には関係があるのか、などの疑問を感じることがある方もいると思います。

本調査では、20～30代の男女の復縁経験の実態を明らかにし、復縁経験の有無や、交際人数との関連、復縁後に結婚した人の特徴などを分析します。

なお本研究では、復縁を以下のとおり定義します。

「復縁」：一度別れた恋人や配偶者と、再び恋人関係や結婚関係になること

復縁経験率は男性13.3％、女性20.3％。交際人数とも関連あり

20～30代男女に「復縁の経験があるか」を調査しました。復縁経験がある女性は20.3%、男性は13.3%と、女性の方が復縁の経験が多い傾向にあります。

男性は約7～8人に1人、女性は約5人に1人が復縁を経験しており、復縁はそれほど珍しくないといえるでしょう。

続いて、交際人数と復縁の経験にどのような関連があるのかを見てみましょう。

交際人数が4人以上になると、復縁経験がない割合よりも経験がある割合が上回っており、交際人数が増えるほど復縁の可能性が高まることがわかります。

交際人数が1～3人の人は、復縁経験があると答えた「28.2%」の倍以上となる「61.3%」が復縁の経験がないと回答しています。

一方で、交際人数が7人以上の人は復縁経験なしと回答した人が「7.4%」にとどまり、その3倍以上の24.9%が復縁を経験しているという結果になりました。

交際人数が増えるほど、復縁を経験する可能性は高まるともいえますが、興味深いのは交際人数が4～6人の層が最も復縁を経験しているという点です。

「47.0%」という約半数の方が復縁を経験しています。

＜ナレソメ総研所長・山崎の考察＞

復縁しやすい人は結婚しにくい？ 復縁結婚率はわずか2.2％

復縁した人が一定数いることはわかりましたが、そもそも復縁はできるのか、復縁した人はその後どのような結末を迎えたのでしょうか？

下記のグラフは、交際経験のある人全員に対して、現在の状況について質問した結果です。

交際経験のある人のうち、最終的に「復縁相手と結婚した人」は2.2%です。
残りの97.8%は復縁できなかったか、復縁相手とは別れており、新しい恋人と結婚したか、未婚であるという結果になっています。

交際中に復縁できたとしても、結婚まで至る可能性は高くないと言えるでしょう。

復縁結婚できるのは恋愛初心者？

復縁結婚している人の特徴を解明するため、復縁結婚者の交際人数について聞いてみました。
すると、「復縁経験がある人」の特徴と「復縁後に結婚まで至る人」とでは、交際経験において異なる傾向が見られました。

交際人数と復縁との関連では、交際人数が多い人ほど復縁経験があることがわかりました。
一方で、復縁結婚者の半数以上が交際人数1〜3人でした。交際人数7人以上の割合は10.5%にとどまっています。
「復縁そのもの」と「復縁結婚」との間には、交際人数に反対の傾向が見られました。

＜ナレソメ総研所長・山崎の考察＞

＜引用・参考＞
小林盾（2014）「結婚とソーシャル・キャピタル:何人と恋愛すれば結婚できるのか」辻竜平・佐藤嘉倫編『ソーシャル・キャピタルと格差社会』東京大学出版会.
内閣府男女共同参画局（2022）男女共同参画白書 令和4年版
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/index.html

＜調査概要＞
全国の18歳以上男女に対して、復縁と恋愛・結婚に対する行動を調査しています。復縁経験と恋愛・結婚経験との関連が把握できる調査です。
＜出典記入方法＞
「復縁と恋愛・結婚調査2024（ナレソメ総研調べ）」及び、本記事URLを必ず明記してください。

＜調査方法＞
インターネットによるアンケート調査
＜調査期間＞
2024年9月1日（日）〜2024年9月6日（金）
＜調査対象＞
全国の18歳以上の男女
＜回収サンプル数＞
1,013名。うち、20-39歳の回答者923名（女性833名、男性90名）を対象に分析