婚約期間の目安は「6か月以内」。プロポーズ後は速やかに入籍まで進もう

婚約期間とは、プロポーズが成功してから婚姻届を出して入籍するまでの期間を指します。
しかし、実際にプロポーズを受けたものの「入籍するまではどれくらいの期間が一般的なのかな」と疑問に感じる方も多いと思います。
それでは、既に結婚している人はどれくらいの婚約期間を経て入籍したのでしょうか?
本調査では、既婚者を対象に「婚約期間」に関するアンケートを行った結果、明らかになった実態をご紹介しましょう。
婚約期間は「6か月未満」が「約70%」
既婚者728名を対象に、どのくらいの婚約期間(婚約〜入籍までの期間)を経て結婚したのかを調査しました。
その結果は、こちらのとおりです。
最も回答の多い婚約期間は「3か月未満」が37.8%、次に多い回答は「3〜6か月未満」の31.6%でした。
婚約期間が半年以上となった人の割合は、「6〜9か月未満」(11.3%)と「9か月以上」(19.4%)で、合わせて30.7%となっています。
婚約期間中は、両家の親への挨拶や新居の契約など、結婚の準備を行うことが一般的ですが、プロポーズ成立後すぐに婚姻届を提出する人もいます。
一方で、自分たちの決めた日を結婚記念日にするために、婚姻届の提出を待つケースなどもあります。
婚約期間の長さには明確なルールはなく、カップルによって考え方が異なりますが、約70%は婚約から半年以内に入籍していることがわかりました。
この期間は出会い方によっても異なるものなのでしょうか? 次章で詳しく見ていきましょう。
婚約期間は出会い方によっても変わるのか?
婚約期間は出会い方によっても変わるのでしょうか?
調査結果をグラフで表すと、以下のようになりました。
出会い方別に婚約期間を見ても、大きな傾向(中央値は3-6か月)に大差はありませんが、グラフを細かく見ていくと、いくつか違いが見られます。
婚約期間が「3か月未満」と回答した割合が最も多い出会い方は結婚相談所で、半数以上の人が3か月未満で入籍していることがわかります。
次に「3か月未満」と回答した割合が多いのは意外にも合コン・ナンパで約40%。
その他の出会い方(コミュニティ、紹介、婚活パーティー・街コン、マッチングアプリ)は約30%〜40%であることが明らかになりました。
一方、婚約期間が「6〜9か月未満」「9か月以上」の割合に注目すると、出会い方の中で最も割合が少ないのが結婚相談所で、約18%という結果になっています。
逆に、婚約期間が半年以上の割合が最も多く、長引いている傾向にある出会い方は「コミュニティ」で、その割合は40%以上です。
また、紹介の場合は「6〜9か月未満」の割合が10%を満たしておらず、多くのカップルが半年以内に入籍するが、そうでなければ9か月以上という長期の婚約期間を経て入籍しているかに分かれている点も興味深いです。
婚約期間には特に決まりがないため、カップルの状況や考え方によって柔軟に決めることができます。
出会い方別に見ても婚約期間の長さの割合には大差がなく、半年未満で婚約から入籍まで進むケースが多いと言えるでしょう。
ただ、出会い方に注目した場合には「結婚相談所」を利用した方の婚約期間が最も短く、「コミュニティ」で出会った方の婚約期間が最も長い傾向にあると言えます。

本調査では、既婚者が現在のパートナーと婚約期間をどの程度設けて入籍したかを調査しました。
学校などのコミュニティで出会う恋愛結婚と、結婚相談所などで出会う見合い結婚では、平均交際期間がそれぞれ4.9年、1.5年(国立社会保障・人口問題研究所,2021)であり、大きな差があります。
一方、婚約期間は平均交際期間ほど大きな差は見られず、出会い方にかかわらず「6か月未満」で婚約から入籍まで歩みを進めるカップルが多数という結果になりました。
半年以内に入籍する覚悟でプロポーズを迎えるのが、後に入籍するカップルのマジョリティであると言えるでしょう。
<引用>
国立社会保障・人口問題研究所(2021)第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
<調査概要>
全国の18歳以上の既婚者に対して、結婚・婚活に関する行動を調査しています。入籍に至るまでの恋愛・婚活行動が把握できる調査です。
<出典記入方法>
「婚約期間に関する調査2024(ナレソメ総研調べ)」及び、本記事URLを必ず明記してください。
<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2024年9月4日(水)〜2024年9月20日(金)
<調査対象>
全国の18歳以上の既婚者
<回収サンプル数>
869名。うち、既婚者728名(女性628名、男性100名)を対象に分析