モテコンサル勝倉の旦那が語る“夫婦の役割”再考の時代。「育休って、母親だけのもの?」

Xで度々起こる専業主婦論争。ナレソメノートでも炎上会議「専業主婦になりたい女性って、需要ある?結婚相談所スタッフが本音を語るをリリースしたのが記憶に新しい。

今回は争いが起こりやすい「専業主婦」というテーマについて、まさにその火種となりがちなモテコンサル勝倉の夫、ポメさんにお話を伺った。

というのも彼、まさに今月から1年もの育休を取得し、「専業主夫」となるのだ。

ポメさんは、日系大手金融機関で管理職を務めており、年収も軽く1,000万円を超える、いわゆる「ハイスペ男性」。

まだまだ男性の育休取得が物珍しい扱いを受ける中、金融畑の最前線でバリバリと仕事をしてきたポメさんが、長期の育休をとって家庭に入る決意をできたのは、どうしてだろう。

「家事育児は全部丸投げ」と微笑む妻。その横でおおらかにその言葉を受け入れ、甲斐甲斐しく世話を焼くポメさん。彼と妻の出会いから、家庭の中でサポート側に回るキッカケ、育休をとった時の心境まで。ポメさんが撮影した勝倉さんの写真とともに、振り返ろう。

彼女の独立は、「どちらでもよかった」。出会いのキッカケから、最高のサポート役になるまでの軌跡。

yuzuka:勝倉さんとの出会いについて教えてください。

ポメさん:彼女の仕事柄、結婚相談所での出会いだと誤解されがちなのですが、勝倉と初めて会ったのは恵比寿の街コンです(笑)正直、最初の印象はあまり良くなかったんですよね……。彼女はあの通りぶっきらぼうで、話し方もそっけなかった。でも、話している時に他の女性とは違う真面目さというか、頭の良さをを感じて、なんとなく「もう一度会ってみよう」と思ったのがキッカケでした。そこから何度か飲みに行っていく中で、次第に彼女の態度がほぐれ、その時に見せる笑顔のギャップに惹かれたんですよね。仕事に対する考え方もリスペクトしていましたし、自然と『この人と付き合いたいな』と思いました。

仕事しすぎな勝倉さんを、定期的に外へ連れ出すポメさん。勝倉さんの心を許した笑顔が眩しい。

yuzuka:お付き合いの中で、結婚を決めた理由は何だったんですか?

ポメさん:何よりも、彼女の何事にも真っ直ぐに取り込む姿勢に共感できたからです。仕事だけではなく生活全般において、彼女の持つ強い独立心や、自分の意見をしっかり持って曲げないところが好きでしたし、お互い信頼できる関係を築けると感じました。

yuzuka:結婚後すぐに勝倉さんが銀行を辞めて独立されましたよね。大手金融業から、突然自営業の「モテコンサル」となったわけですが、その時は反対などされませんでしたか?普通の感覚だと、いきなり会社を辞められると困ると思うのですが・・・。

ポメさん:正直に言うと、「どちらでもよかった」ですね(笑)

もともと世代的に、友人も専業主婦の奥さんと結婚するケースが多かったので、女性が働こうが家庭に入ろうがどっちでもいいなと。

もちろん、独立ということで少しの心配はありましたが、彼女がやりたいことをやるのは素晴らしいことですから。仮にうまくいかなかったとしても、彼女ならまた金融業界に戻ることはできるだろうし、自然と信用して、彼女の自由を尊重したいと思えましたね。

yuzuka:器が広い。勝倉さんが独立されてから、ポメさんがサポート役に回ることが増えましたよね。それこそナレソメでも、運転手からカメラマン、バックオフィスまでをもこなしながら、自宅でも甲斐甲斐しく勝倉さんの「お世話」をしているというイメージがあります。結婚当初、ポメさんもバリバリ仕事をやっていたと思うのですが、その後家庭でのサポート役に回ることに抵抗はありませんでしたか?

また、いつの段階から「サポートに回ろう」と決めたのでしょう。

仕事で疲れて寝てしまった勝倉さんに毛布をかけたポメさん

ポメさん:いや、どこかの段階でカチっと、「サポートに回ろう」と切り替えたわけでは無いんですよね。徐々にそうなっていった、という感じです。例えば家事に関しても、結婚して一緒に住み始めた頃は、「自分のことは自分でやる」という感覚が強かったんです。例えば、洗濯もお互い自分の分だけをやっていました。だけど「ついでに」と頼まれて勝倉の分もやるうちに、それなら最初から一緒にやる方が……と、いつの間にか僕が全部やるようになった(笑)このような変化が家事だけではなく、生活全般に起こりました。自然な流れでそうなっていったんです。

yuzuka:いまだに「男は仕事」「女は家庭」というような価値観を持った方も多いですが、ポメさんの中でプライドや抵抗は無かったですか?

ポメさん:特に大きな抵抗感はなかったです。家庭の運用として、その方が良いからそうしているだけ、といった感じかな。というかそもそも、家庭運営がうまくいくかどうかは、2人の役割分担をいかに柔軟に変えていけるかどうかにかかっていると思うんですよね。こんな時代ですから、「男がこれをしなければならない、女がこれをしなければならない」という固定観念に縛られていると、うまくいくはずがありませんよ。

今は家事の外注なども取り入れて、お互いストレスないように最適解を模索しています。

実際に、アメーバ的に攻守交代できて、男の立場としても気分的にとても楽ですよ。

長距離ドライブで、途中のドライブスルーで運転手を交代できるみたいな安心感がありますね!

yuzuka:たしかに……。

最近は外注して作ってもらっているという食事

ポメさん:それこそネットでは僕が専業主夫をやると発信したことで、「勝倉が育児をできないからだ」とか「ポメが稼げていないからだ」とか、そんな憶測が飛び交っているようですけど、ちょっと違う。むしろ僕たちはお互い、オールラウンダータイプなんです。

yuzuka:稼ぐこともできるし、家庭の運営もできる。

yuzuka:そうそう。結婚当初は僕が前線に立って、勝倉がバックを守る感じでスタートしたんですよ。いわば僕が攻撃を担当して、彼女が守りを固めるミッドフィルダーのような役割ですね。でも、勝倉がどんどん前に出て攻撃に参加するようになると、自然と僕が守りに回った。だって守る人がいなくなったら、誰かが下がるしかないじゃないですか?それなら僕がやろうとディフェンス役に下がって、彼女をサポートするようになったんです。

お互いそれしか出来ないからと固執しているわけではなく、2人とも攻撃も守りも両方できるから、その時に合わせて役割分担をしている。そうやって今後は家事や育児においても、特定の役割に固執せず、その時の状況に合わせて役割を柔軟に変化させていった方が家庭運営がうまくいくと思っています。

表では見せないが、勝倉さんは、実はとっても愛情深い。

夫側が育休をとるのは、「妻の方が稼ぎがいいから」。家庭運用を考えた時のベストチョイス。

yuzuka:これからお子さんが生まれるにあたり、ポメさんが育休を取得することになった経緯を教えてください。

ポメさん:単純に、今は勝倉の方が稼ぎが良いからです(笑)。僕もそれなりに稼ぎますが、彼女はそれを圧倒していますから、僕がそんな彼女を押しのけて無理に働く経済合理性がないですよね。

先にも述べた通り、私たちの中で「女だから」「男だから」という価値観はありません。二人で話し合って、今の状況では僕が育休を取るのが理にかなっていると合意しました。特別な話し合いがあったわけではなく、「絶対そっちのがいいよね」、と。

自宅でもすぐに仕事モードに入る勝倉さん

yuzuka:育休を取ることで、キャリアに影響が出ることに対する不安はありませんか?

ポメさん:不安というよりも、最初に感じたのはやはり同僚たちに対する申し訳なさですね。年次的にもそれなりの役職の「男」なのに、1年も育休を取るなんて、会社も想定していないでしょうから。僕がいなくなることで、どうしても負担がかかるのは避けられないので、そこは心配でした。でも、1年間仕事から離れることで、復帰後に自分のポジションがなくなるとか、待遇が悪くなることについては、あまり不安を感じていません。もし万が一、職場での待遇が悪くなったとしても、他の場所で新しいチャレンジをすれば良いだけなので。

yuzuka:まだまだ男性の育休は珍しい中、職場に伝えるのに勇気はいりませんでしたか?

ポメさん:最初はかなり気が引けました。

「明日、育休を取ると上司に言うぞ!」って日の前日は、リビングに体育座りして、伝え方のイメージトレーニングをしていました笑

どんな反応をされるのか不安で、珍しくメンブレを起こしましたね。でも、実際に話してみると、みんな祝福してくれて、むしろ拍子抜けしたんです。もちろん、同僚に負担がかかることには申し訳ない気持ちもありますが、取ると決めたら覚悟を決めてやるしかないなと。今は吹っ切れてますね。

まだまだ育休を取るのは女性が多いと思いますが、世の中の女性って、こういう気まずい思いをしながら育児にコミットしてくれてるんだなって・・・それが少し理解できたのは、むしろ良かったなって思います。

yuzuka:会社で責められたり、嫌な顔をされたり、といったことはなかったわけですね。

ポメさん:無かったです。むしろ、「ポメさんが育休を取ったことで、私たちも育休を取りやすくなります」と感謝さえされました。確かにな、と。上の世代がどんどんとっていくことで、下の世代が動きやすくなる。そう考えると意義があるとも思っています。

女性は「結婚したら仕事ができなくなる!」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが・・・男性も柔軟に育休を取れる世の中になってきていると感じるので、そこはぜひ希望を持っていいんじゃないかなと思います。

「母親にしかできないことって何?」家事育児は、誰でもできる。

yuzuka:とは言いつつ、世間では「育児は母親がメインでやるべきだ」という声もありますよね。ポメさんはそのあたり、どう考えていらっしゃいますか?それこそ、「ポメさんだけで育児をできるわけがない!母親にしかできないこともある!」って意見もありましたよね。

ワーケーション中、会議続きで疲れて寝てしまった勝倉さん

ポメさん:うーん……。そもそもその考えがよく分からないんですよね。母親にしかできないことって、なんでしょうか?もちろん、出産は女性にしかできない部分ですが、その後はお互いができることを分担するのが当然で、彼女ができないなら、僕がその役割を担うということに、全く違和感がないんですよ。

「母親にしかできないこと」って、実際のところそんなに多くはないんじゃないですかね。例えば、母乳のことは確かに母親にしかできませんが、今はミルクもある。あとは、例えば赤ちゃんを抱っこしたときに、母親の方が柔らかくて居心地が良いとか、そういう身体的な違いはあるかもしれませんね。男は体が固いから、それで赤ちゃんが嫌がるなら『ごめんね、固くて』って思うことがあるかもしれないけど……。それくらいかなって。

yuzuka:「お父さんに任せると問題が多い」、という意見もありますね。

ポメさん:いや、ほとんどのことが父親でもできるはずなんですよね。例えば、ミルクをあげることやオムツを替えることなんかは、父親でも問題なくできるはずです。オムツを替えられないとか、向きを間違えるなんて話も聞きますが、それは育児の問題ではなく、ただその人個人の問題じゃないかと思いますね。

yuzuka:間違いない。

ポメさん:オムツのサイズを間違えるとか、はかせ方を間違えるとか。その旦那さんが普段、自分のパンツを正しいサイズで買って、自分で履けるのであれば、オムツだってちゃんと替えられるはずなんですよ。結局、ちゃんとやれるかどうかはその人次第で、「男がどう」とかじゃなくて、個々の意識の問題だと思いますけどね。

yuzuka: つまり問題が起きるのは、その旦那さん自身の問題であって、男性全体に当てはまるわけではないということですね。

勝倉さん乱入。最高のパートナーを見つけるには。全ての結果は、「あなたの選択」によるもの

yuzuka:ポメさんの話を聞いていると、あまりも理想的な夫であり父親で、逆に戸惑います。

ポメさん:普通ですよ(笑)

家庭的だったり柔軟に考えられる男性って、たくさんいると思うんですけどね・・・。

yuzuka:世間ではその「普通」をやってくれない夫に対する愚痴で溢れていますから。同じ男性として、どうして世間の父親は家事や育児に積極的ではないのだと思いますか?

ポメさん:難しいですね。でも、責任の分担が曖昧だったり、女性が最初から「あなたにはできない」と全部引き受けてしまうから、男性がやる気をなくしてしまうことも一因だと思います。

yuzuka:確かにそのあたり、勝倉さんからは「ポメに任せれば大丈夫」という強い信頼を感じます。

ポメ:そうそう。彼女が僕のことを全面的に信頼してくれているのも、僕が安心してサポートにまわれる大きな要因ですよね。

まぁ面倒なことを全てぶん投げられているだけなんですけどね(笑)

愛犬のテオくんと、優しい笑顔を浮かべる勝倉さん

ポメさん:僕が家事をやるときも、あれこれ細かく言われることはなく、信頼して任せてくれる。だからこそ自分もやる気が出るし、責任感を持ってやれる。これがもし細かく口を出されたり、そもそも信用されていないと感じていたら、僕でもやる気が失せていたかもしれません。

と言っても、正直僕としては、オムツを替えられない男性がいるなんて信じられないですけどね。だって、女性で「オムツが替えられない」なんて聞いたことないじゃないですか。男女の能力差が大きく出る部分でもないし、誰でもできるはずです。もしできないなら、それは育児の問題ではなく、その人自身の問題だと思います。

yuzuka:男性が育児に関わることについて、どのようにすればもっと積極的になると思いますか?

ポメさん:そうですね。女性は男性に細かい指示を出さず、任せる部分は任せることが重要だと思います。たとえやり方が少し違っても、結果的に子供がちゃんと育つなら、それでいいじゃんって、おおらかな気持ちがあればいいですね。結局、男性も女性も、お互いを信頼して任せ合うことが一番重要ですから。

あとは、そもそもの「相手選び」も重要でしょうね。

yuzuka:ポメさんのような方が、パートナーを選ぶ際に重視した点はどこでしょう?

ポメさん:1番に、結婚する相手には「しっかりとした思考ができる人」を選びました。お金を稼ぐかどうかよりも、子供を教育できる力や、家庭を一緒に運営していけるかどうかが重要だと感じていました。そこには、僕の家庭環境も影響していたかもしれません。

yuzuka:と、いいますと?

ポメさん:僕の母親は、当時としては珍しく結構外向きで働く人だったんです。その影響で、僕も受験や勉強に関しては母親から多くのことを教えられました。だから、結婚して子供が生まれたときには母親のように、ちゃんと子どもを教育できる人と一緒になりたいと漠然と思っていたんですよね。勝倉には、それができる。

真剣な表情で仕事に打ち込む勝倉さん

yuzuka:  確かにな……。耳が痛い話ではありますが、育ってきた環境って、もろにその後の家庭のイメージとして反映されますもんね。例えば九州男児的な家庭で育った人は、家庭の中で父親の権力が大きく、どうしても妻が一歩後ろを歩く家庭像を引きづりがちで、その影響を受けた相手を探してしまうことがあります……。

ポメさん:そうなんです。シビアな話ではありますが、元々家庭環境がしっかりしている人は、自然としっかりしたパートナーを選べる傾向があると思います。相手選びを間違えるとその後の人生全体に影響が出てしまうので、慎重に考えるべきだと思いますね。

どういう家庭環境が正解とかではないですが、相手の家族観が自分のイメージと大きく乖離していないかどうかは、男女ともに事前にしっかり確認する方がいいかと。

勝倉さん:ちょっと待って。相手選びについて、私もこれだけは言わせてください。

yuzuka:こわい。

勝倉さん:ネットで「旦那はクソだ」「嫁はクソだ」、挙句、「結婚なんてクソだ」って騒いでいる人たちがいるけど、そういう人たちはそもそも相手選びを間違っているんですよ。自分が人を見る能力が低かっただけなのに、それを他人や制度のせいにしている。実際、お互いに役割分担をして幸せに暮らしている夫婦はたくさんいるのにいい加減なことを吹き込むのは辞めてほしいですね。「男は家事ができない」とか「女はATM扱いしてくる」……。そんな相手を選んだのはあなたでしょうって話なんですよ。相手選びや自分の行動次第で、家庭も仕事も、思い通りに彩ることができる。思ったような人生になっていないなら、それはあなたの選択の結果です。

逆に言えば、相手選びや自分の関わり方次第で、結婚はめちゃくちゃ良いものになるって知ってほしいですね。

yuzuka:確かに。それは私も日頃から思っています。「男は」じゃなくて、「あなたの選んだ旦那」はな、と。

勝倉さん:そうなのよ。あとはとくに男性に言いたいんだけど、男性って、相手選びに関して、あまり深く考えないことが多いのね。深く考えずに顔と胸だけで選ぶから、揉めるんですよ。これからは、男性も家庭を一緒に運営できる「かしこい相手」を真剣に選ぶべきです。

ポメさん:先日の「専業主婦論争」もありましたけど、世帯年収がどれだけ家庭運営に影響を与えるかって、やっぱり考えざるを得ないですよね。例えば、今の30代でそれなりに稼いでいる同士が結婚すると、専業主婦の家庭と比べて、世帯年収がかなり高くなるんです。

例えば僕の知り合いでも、年収1,500万円のミドフォー管理職男性+専業主婦の夫婦ってよく見るモデルですが、年収800万円同士の部下のアラサーカップルに、すでに世帯年収で抜かされていたりします。

専業主婦を抱えた男性は、毎日郊外から長距離通勤をしているのに、若手パワーカップルは都心のいいマンションに住んでたりするんですよ。こんな感じで、「誰と結婚するか」で、家庭全体の経済的な安定感や将来の計画に大きく影響しますよね。

その影響力はもはや無視できないと思います。

現実問題として、専業主婦の家庭だとどうしても収入が一馬力になるので、家計のやりくりが難しくなることも多いです。働いている方が倒れたら、そこで終了ですから。一方で、共働きだと二人分の収入があるから、家を買うとか、子供の教育費を確保するとか、そういう選択肢も広がる。片方が倒れても、なんとかなる。僕が言いたいのは、ダブルインカムの力って想像以上に大きいってことです。

勝倉さん:あとは、共働きだとお互いが稼いでいる分、役割分担も自然と対等になりやすいよね。収入が両方からあることで、どちらか一方に家事や育児の負担が偏らず、むしろ協力し合って進めることができる。お金の話だけじゃなく、経済的なパワーバランスが家庭の全体にどう影響するかという視点を持つことも大事だよね。

yuzuka:それこそ勝倉さんが全く稼いでいなかったとしたら、ポメさんはここまで育児を手伝えたでしょうか?

ポメさん:いや……。その場合は僕が育休を取るという選択肢はまずなかったでしょうね。育休を取らないとなれば、当然育児にかける時間も減ってしまいますし、どこまでできるかというと、かなり限られてしまうと思います。もちろん空いた時間でオムツを変えるとか、できる場所は僕も手伝いはすると思いますが……。結局、その程度のことをやっただけで育児を「手伝っている」という意識だと、家庭によっては揉めそうですよね。

yuzuka:確かに……。いろんな面を考えて、お互いのライフスタイルにあわせて柔軟に立場を入れ替えながら支え合える結婚相手を選ぶ必要がありそうですね。結局、家庭がうまくいかない人たちは、そもそもの相手選びを間違えている可能性が高そうです。

ポメさん:逆に言えば、女性もキャリアを諦めたくないなら、しっかり稼いでたら実現できると思いますよ。経済的に男性より稼げないと、どうしても「あなたがガッツリ家庭に入ったほうがいいよね」と言われやすい。

しっかりと男性と同等以上に働いて稼いで、合理的な判断ができる男性と結婚すれば、女性がキャリアを諦めさせられるなんてことはないと思います。

「男女平等時代」のこれから、私たちが考えるべきこと

yuzuka:これからの時代、男性の育休も増えていくでしょうね。

ポメさん:そうですね。これから育休を取る男性が増えるにつれて、企業も対応を迫られることになると思います。特に、長期で育休を取る社員が増えると、企業のリソース管理がますます難しくなりますから。

yuzuka:確かに。今までは女性が育休を取ることがリスクとして見られていましたが、これからは男性もそのリスク要因として捉えなければならないことになりますもんね。Xでは「子持ち様」なんて、育休や時短制度を使用するママたちを煙たがる風習もありますが、ああいった声を無くすためにも、企業は人員配置や働き方をさらに柔軟にしなければならなくなりそうです。でも、そうなると、男女平等の観点から見ても、良い変化になるかも。

ポメさん:そうですね。今まで女性にだけ負担がかかっていた部分を男性も分担するようになれば、家庭内のバランスも良くなりそうです。これからは共働きが主体となってきますから、みなさんにもパートナー選びを間違えないでほしいですね。そうすれば「オムツのはかせかたも分からない」と嘆く未来を防げそうです。

yuzuka:最後に、これから育休を考えている男性や、そのパートナーに向けてアドバイスをお願いします。

ポメさん:男性側が育休を取るのは、まだまだマイノリティですよね。そこに不安を感じるのは当然だと思います。でも、考えてほしいのは「家族のために何が最善か」です。家庭運営という面でみると、男性側が育休を取ることで得られるものも多いはずです。また、それを実現するためにも、そもそものパートナー選びを慎重におこなってほしいなと思います。相手次第で、結婚はとても満足度高く、人生にレバレッジをかけられるので、そのメリットを男女ともにしっかり享受してほしいと思います!

yuzuka:可愛いだけ、かっこいいだけで相手を選ぶ時代は、そろそろ終わりを迎えそうですね。お話を伺って、非常に考えさせられる内容でした。

愛犬テオくんを膝に乗せ、最高の笑顔を見せる勝倉さん

「男の育休、そんなに特別なこと?」

ポメさんのインタビューから見えてくるのは、現代の家庭運営において、パートナー選びがいかに大切か、ということだ。

実際にこの記事を見て、「うちの夫には無理だ」「ポメさんがたまたま限られた優秀な夫なんでしょう」と、感じた方も多いのではないだろうか。

そんなあなたに問いたい。あなたのパートナー選びは、果たして正しかったのだろうか?

今、もしあなたが「夫が家事や育児に非協力的」と悩んでいるのなら、それは過去の選択の結果かもしれない。

9月に出産を控えた勝倉さん。彼女がいまだにこれだけ仕事に打ち込めるのは、間違いなくポメさんのサポートがあってこそ。掲載した数々の写真から見てとれる通り、彼女には「ポメさん」という安心できる居場所がある。帰る場所があり、そこに圧倒的な味方がいるからこそ、彼女は自分のスタイルで、堂々と仕事ができるのだ。

臨月でも精力的に仕事をし、産育休を取らずに働く勝倉さん

ここからパートナーを探す予定だというあなた。結婚相談所では、共に家庭を運営できる真の最高のパートナーを見つけることが可能だ。あなたの人生の質を左右する選択だからこそ、ぜひ一度慎重に考えてみてほしい。

ナレソメ予備校は、女性のキャリアも婚活も結婚生活も応援し、幸せになりたいあなたを全力でサポートする。

writer/yuzuka

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