「ハイスペ男性」を定義する。vol.2 ハイスペに求められる年収は?

恋愛の話題でよく耳にする「ハイスペ男性」という言葉。しかし、具体的にどのような男性を指すのでしょうか?

ナレソメ総研が実施したアンケート調査では、「ハイスペ男性」を構成する要素として「年収」「身長」「学歴」の3つを挙げ、それぞれの基準を明らかにしました。詳細な基準については「「ハイスペ男性」を定義する。vol.1男女が考える「ハイスペ男性」の年収・身長・学歴を徹底解説」にて解説しています。

今回の記事では、更にその中から「年収」に着目。ハイスペ男性に求められる年収の具体的な金額や、その基準を満たす男性の割合について詳しくご紹介します。

女性は800万円、男性は1,000万円!「ハイスペ男性」に求められる年収の最低ライン

本調査では、男女685名を対象に「あなたが考えるハイスペ男性とは?」というテーマのもと、アンケート調査を実施しました。その中で「あなたが考えるハイスペ男性における年収の最低ラインとは?」の質問に対する回答をまとめたのが以下のグラフです。

全回答の中央値は800万円台でした。男女合わせた割合では、上位3つを占めたのが700万円台、800万円台、1,000万円台となりました。700万円台では男性17.6%、女性が24.8%。800万円台では男性24.1%、女性32.6%となり、女性の中では最も多い割合となっています。1,000万円台では男性38.9%、女性19.9%となり、男性の中で最も多い割合になりました。

男性にとってのハイスペ男性は年収1,000万円の割合が多いとわかります。女性で最も高い割合だったのが800万円台でした。この結果から、ハイスペ男性と定義される年収の最低ラインは、女性において800万円、男性において1,000万円にある傾向が明らかになりました。

女性はハイスペ男性の割合を多く見積もる?年収ライン別「その年収を稼ぐ男性はどれくらい存在する?」の回答結果

年収別にみた「あなたが考えるハイスぺ男性の年収の最低ラインを満たすのは、全男性の何%程度だと思いますか?」の質問に対する回答をまとめています。得られた回答は男女別に、数値に性別による特徴が表れているのかを明らかにしました。

  • 年収700万円以上

ハイスペ男性を「年収700万円以上」と回答した男女では、ハイスペ男性の割合推定値の性差が大きくみられました。ここで注目したいのが5%未満と20%以上の項目です。男性は5%未満の回答が21.1%、20%以上の回答が10.5%でした。一方で女性は5%未満の回答が10.5%、20%以上の回答が18.2%となっています。この項目の結果から、男女の数値が明確に相反しており、「年収700万以上の男性がどのくらい存在するのか?」の考えに対して男女の間で極端に意見が分かれていることが判明しました。

なお、令和5年 民間給与実態統計調査によると、全男性のうち年収700万円以上は約24.3%です。ただし、この数値には既婚者が含まれることや、男性は55〜59歳で平均年収がピーク(712万円)に達するため、未婚男性に絞るとその割合はさらに低下することが想像できます。

  • 年収800万円以上

ハイスペ男性を「年収800万円以上」と回答した男女では、男女の意見の違いが顕著に現れる結果となりました。特に20%以上の項目では、男性3.8%と女性13.3%の数値となり、9.5pptの差が生じています。

年収700万円のグラフと比較をした場合、女性は項目ごとの数値に大きな変化はみられません。しかし男性の結果を比較すると、20%以上の項目が6.7ppt減となっており、年収800万円を稼ぐハイスペ男性の希少性を強く感じていることがわかります。

なお、令和5年 民間給与実態統計調査によると、全男性のうち年収800万円以上は約17.1%です。

  • 年収1,000万円以上

ハイスペ男性を「年収1,000万円以上」と回答した全男性、及び90%以上の女性は、年収1,000万円を稼ぐハイスペ男性の割合は10%未満と認識していることがわかります。しかしながら女性は10-20%未満で6.1%、20%以上で0.9%の回答があり、男性よりも「年収1,000万円以上のハイスペ男性」の存在への期待値が高いことが明らかになりました。

なお、令和5年 民間給与実態統計調査によると、全男性のうち年収1,000万円以上は約8.6%です。

以上の結果より、ハイスペ男性に求められる年収のラインは男性が女性より高いことがわかりました。一方で、自身のハイスペ男性の年収ラインの定義に関わらず、女性は男性よりもハイスペ男性の存在を多く見積もる傾向が見られました。

調査概要

<調査タイトル>
結婚相手探しに関する意識調査
<調査方法>
インターネットによるアンケート調査
<調査期間>
2024年11月17日(日)〜2024年12月16日(月)
<調査対象>
全国の18歳以上の男女
<回収サンプル数>
685名