モテコンサル勝倉が提唱する“結婚相談所2.0”とは?ナレソメ予備校のコンセプトを紐解く

ストラテジックに、ロジカルに――。結婚相談所とは思えないような単語が次々と飛び出した。
業界でも異例の成婚率81.5%(*1)を叩き出すナレソメ予備校を立ち上げ、現在も塾長として牽引し続けているモテコンサル勝倉(以下、勝倉)。サービス部のトップとして仲人(以下、ナレソメプランナー)たちをとりまとめ、後述するナレソメ予備校のサービスもプロデュースしてきた。
SNSの発信が話題になりがちな勝倉だが、実は立ち上げ当初から他の相談所とは一線を画した発想をベースに、各種サービスを展開している。そんな勝倉に、ナレソメ予備校のサービスとそのコンセプトについて聞いた。
*1:2024年1~12月実績。成婚率=成婚退会者数÷全退会者数
より良い結婚の先に、より良い人生を創る。結婚相談所の枠組みを超えた異端のコンセプト
勝倉が宇波(株式会社ナレソメ 代表取締役社長)からの提案をきっかけに立ち上げたナレソメ予備校。
事業を推し進める中で、勝倉はあるコンセプトを確立した。それが、現在展開されているサービスのベースとなっている。
「コーポレートサイトにも掲げているとおり、『Best marriage, Best life』というのが、ナレソメ予備校の根本の思想です。より良い結婚の先に、より良い人生がある。だからこそ『恋愛・結婚で人生のQOLを上げる』というミッションを掲げているのですが、これを達成するためには、会員様自身も気づいていない、理想の将来像を明らかにすることが欠かせません。
そして、そのためには単に出会いの提供だけでなく、会員様の自己理解・自己内省を促すことも必要です。
それを踏まえて導き出された本当の理想の相手と、スムーズに成婚できるようサポートするのが、ナレソメ予備校の役割の1つ。結婚のみならず、人生そのものを一緒にデザインするというコンセプトが特徴です」

単に会員様が成婚できればいいというわけではない。Best marriage, Best life——会員様の人生に関わるという、結婚相談所の枠組みを超えたこの独自のコンセプトが、ナレソメ予備校を業界の中で異端の存在にしたといえるだろう。
仲人の「即レス」がもたらす安心感と成婚スピードへのこだわり
会員様が成婚するために、ナレソメ予備校は「手厚いサービスの提供」をモットーとしているが、手厚さに対する考え方も勝倉ならではだ。例えば「スピード」へのこだわりは、その1つといえよう。
「サービスを展開するうえで、最短で成果(成婚)につなげるには何をすればいいのか考え抜いてます。結婚相談所であれば、いかに早く会員様に成婚していただけるかになりますが、それを実現する手段の1つとしてLINEを活用しています」

ナレソメ予備校では、他の相談所ではほとんど見られない「LINEによるサポート」を展開している。定休日以外のAM9:00~PM10:00であれば、いつでもLINEでナレソメプランナーに相談ができ、スピーディーに回答が返ってくる。業界平均よりも早く成婚に至るベースには、スピードを重視した手厚さがあるようだ。
独自の「診断プログラム」や他社にはない「イベント」
他の相談所にはないであろう特徴は他にもある。
ナレソメ予備校では、会員様の自己理解、自己内省を通じて理想のお相手を導き出している。そこで、会員様は活動を開始する前に3つの診断プログラムを受け、自己理解を深める。
その1つが『婚活戦闘力診断』だ。
婚活戦闘力診断は、ナレソメが展開する診断プラグラムの中では、もっとも長い歴史を持つサービスで、ナレソメ予備校が運営するYouTubeチャンネルでもたびたび登場している。実は、このサービスを発案したのも勝倉だ。
「モテコンサル時代からたびたびX(旧Twitter)で、『自分はどんなスペックの人とマッチングしやすいですか?』とよく聞かれたんです。みんな、婚活市場における自分の偏差値を知りたいのかなと。それがきっかけになりました」
婚活戦闘力診断は、時を経てアップデートを重ねている。そこには時代の変化もしっかりと反映されている。

「近年、男性の女性に対する年収、女性の男性に対するビジュアルのニーズが高まっています。過去の実績だけでなく、こういった要素も踏まえて日々アップデートを続け、婚活戦闘力診断の精度は高まり続けています。今では、93%くらいの精度でマッチングしています」
その後、ナレソメ予備校では『マッチグラム診断』や『ラブスタイル診断』を展開している。前者は会員様のコミュニケーションスタイルの傾向を、後者は各人が結婚に求めている要素の傾向を明らかにする診断を指す。これら3つの診断を通して、活動前に自分の姿をくっきり浮き上がらせ、理解することができる。こういった自己理解サポートは、他の相談所では類を見ない。また2024年から、これらの診断プログラムの結果を踏まえてマッチしやすいお相手を会員様に紹介する「ナレソメマッチング」もリリースした。
なぜ、このような他社にはない専門的な診断を展開できるのか。そこには、業界では希有な人材がナレソメ予備校に集っているのが大きい。
「学年主任を務める山崎は心理学者で、恋愛や結婚に関するあらゆる理論に精通しています。また診断をしても、それを統計学などを用いて的確に分析して結果を出すロジックが必要ですが、これもその道のプロであるデータアナリストがいます。
また宇波や加賀は、もともと婚活パーティーを運営していたイベントのプロ。ナレソメ予備校のイベントがここまで拡大できたのは、彼らの存在なくしてありえなかったでしょう。
こうやって振り返ってみると、ナレソメ予備校は奇跡的な人の集まり方をしているなと感じます。今までの結婚相談所業界にはいなかったような、高度人材が集まっているといえるでしょうね」
女性会員からも好評な『ファッションコンサル』で、意中のお相手の目を引く!
ナレソメ予備校では、一見すると他社でも展開しているような、結婚相談所業界において代表的なサービスも提供している。しかし、実はそこにも、ナレソメ予備校ならではのこだわりがある。
その1つが『ファッションコンサル』だ。勝倉がモテコンサル時代から提供してきた男性向けのファッションアドバイス。その重要性と効果を、彼女自身が実感してきた。現在では、さらに洗練されたサービスとして進化し、ナレソメ予備校の自社スタジオにはプロの専属スタイリストが常駐。ナレソメ予備校の正式なサービスとして提供されている。
ファッションについては、たしかに他の相談所でもアドバイスを受けられる。しかし、勝倉には独自のポリシーがあるようだ。
「ファッションは、プロフィール写真に大きく関わってきます。プロフィール写真はお見合いにつなげるための第一印象に直結するため、ここで意中のお相手の目を引いて、実際に会ったときにミスマッチが起きないようにするのがとても大切なんです。
だから、写真で撮った時にちゃんと映えるような見栄えのよさも必要だし、1人1人の独自の個性を見た人にバシッと伝えるのも必要で、両立しなければならない。
そこにとことんこだわりがあります。
ただなんとなく身なりを整えるだけではない、独自のノウハウがナレソメ予備校にはあるのです」
ナレソメ予備校独自のノウハウを求めて、実際に男性会員だけでなく女性会員からもファッションコンサルのニーズは高いという。そのため、スタイリストの採用も進めて、より手厚くファッションコンサルを提供できるように体制も整えている。
人生のQOLを上げるために成婚後まで寄り添う「イトナミ」
他社には類を見ない、独自サービスの展開を通じて成婚実績を伸ばし続けてきたナレソメ予備校。しかし、実はナレソメ予備校の「手厚さ」は、これでは終わらない。勝倉は婚活を通じて人生のQOLを上げるために、新たなサービスを展開している。
それが2025年にリリースされた『イトナミ』だ。
イトナミは、成婚後の会員様を対象に、夫婦関係の構築をはじめ、夜の営み、妊活に関する悩み、家計管理の相談、不動産購入の検討に至るまで、各分野の専門家が集結し、徹底的にサポートを行うサービスだ。
「結婚は、ゴールではありません。むしろ長い人生、結婚後に直面する悩みの方がきっと多いでしょう。
しかし、多くの夫婦はそれを2人だけで抱え込んでしまいます。成婚退会後の会員様の皆さまから寄せられるご相談を受けるたびに、その『結婚生活でちょっと気になること』を即時的に解消できる場の必要性を強く感じていたため、立ち上げに至りました。
実際にローンチするとやはり各種ゼミは人気で、円満な家庭生活を維持するために、予防的な観点でゼミを受けられる方がたくさんいらっしゃいます。スポットでの面談も需要があり、皆さん成婚しても気になることは色々あるんだな、と思います」

既存の結婚相談所が成婚までのサポートにとどまる中、勝倉は「結婚から墓場まで、関わった会員様の人生を長期的に幸せなものにしたい」と語る。
結婚相談所業界に風穴を開け、業界の枠を超えて挑戦を続けるナレソメ予備校。その原動力とは何か――。最後に、勝倉に聞いた。
「ナレソメ予備校のサービスは、個々で見てもすばらしいと思います。しかし、それ以上に注目していただきたいのは、これらのサービスが冒頭にお伝えした『会員様の人生をデザインし、恋愛結婚でQOLを上げる』というコンセプトをベースにしていることです。成婚をゴールにしている他の相談所とは根幹の発想そのものが大きく異なっており、ナレソメ予備校の明確な差別化につながっています。
ふと、ナレソメ予備校って、ラーメンにおける二郎のような存在なのかなと思うときがあるんです。ジロリアン(熱狂的な二郎のファン)がラーメンではなく『二郎を食べたい』というように、ナレソメ予備校にもそんな熱烈なファン、どの相談所とも違う『ナレソメ流の婚活』を求めてくださるお客様が現れ始めたと感じています。
ナレソメ予備校の目指すところはもっともっと先のところにあります。大きな期待を寄せてくださっている方々のために、これからもサービスに磨きをかけたいですね」
