【チー子】彼氏はできても結婚できない女性の特徴7選。彼女たちが結婚する方法とは?


「彼氏はできるのに、なぜか結婚には至らない……」
そんな女性、実は少なくない。
恋愛経験もそれなりにあるし、男性からのアプローチも受けてきた。なのに、気づけば「またダメだった」とため息をつくばかり。
実はこうした女性たちは、穴モテはするが、結婚相手としては求められにくい「チー子」になってしまっている可能性がある。
今回は、そんな「彼女止まり」の女性たちがなぜ結婚に至らないのか、その理由を明らかにし、結婚に近づくための方法を解説する。
彼氏はできるのに、なぜか結婚には至らない「チー子」とは?

「チー子」とは、彼氏はできても、最終的に「結婚相手」として選ばれない女性たちのことを言う。
「チー牛」が非モテ男性の象徴なら、非モテ女性の象徴が「チー子」である。
インターネット用語としてすっかり浸透した「チー牛」。
語源は「チーズ牛丼を注文していそうな地味な顔の男」から来ていると言われているが、実際に使われる際は「モテなさそう」というニュアンスを含んでいることが多い。
女性たちがモテない男性を指してこの言葉を使う一方で、「モテない女性」を比喩するような言葉は存在してこなかった。
なぜなら、男性と比較すると、女性は意思さえあれば比較的容易に彼氏を作ることができるからだ。
恋愛市場において「自分はそうしたいのに、一度も女性と関われたことがない」という状況が頻発する男性と違い、女性にはそのような「非モテ」は少ない。
しかし、「彼氏ができる=本当の意味でモテている」とはかぎらない。実際には、自覚がないまま「結婚相手として選ばれない女性」になってしまっている人がいる。それが「チー子」だ。
ちなみに、ちまたにあふれる「チー子」たちは、なにも生まれつき「チー子」として振り分けられていたわけではない。チー子は、普通の女性が変異した存在なのである。
チー子が発生してしまう原因はさまざまだが、環境によってゆがめられた自己認知が根底にあることが多い。
多くのチー子は「モテない」わけではない。むしろ恋愛経験は豊富で、彼氏が途切れたことのない人も多いはずだ。
ただし、それはあくまで「彼女止まり」としての「モテ」であり、結婚相手としては、選ばれない。
タチが悪いのは、本人は「モテている」と自認している点だ。チー子は自分が「普通」だと思っているし、多くの男性から「求められている」と思っている。
しかし実際のところ、求められているのはその「穴」だけ。そばにいる相手には、「結婚はできない相手」として明確な線を引かれているわけである。
男性のそれとは少し異なるとはいえ、決して最後の1人に選ばれることのないチー子が「非モテ」なのは明らかだ。
そしてこんな悲劇のヒロインである「チー子」の発生が、年々増加傾向にある。

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チー子の主な特徴は?

それでは、具体的にはどのような女性が「チー子」と呼ばれるのだろうか。
「チー子」の提唱者であるモテコンサル勝倉(ナレソメ予備校塾長)は、以下の7つを「チー子の特徴」として掲げている。

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- アラサー
- そこそこかわいい
- 元カレがハイスペ
- 年収300万〜600万円に広く分布
- 主食はオスみ(男性的魅力)
- 「イイヒトガイナイ」と鳴く
- 恋愛はできるが、維持ができない
こちらがチー子の主な特徴だが、だいたいのチー子は自分がチー子である自覚がない。
実際、モテコンサル勝倉お墨付きの「元チー子」で、ナレソメ予備校の成婚インタビューに出演してくれたサリーさんも、CAというキラキラした職業に就いて華やかな世界にいたため、ナレソメ予備校に入るまでは、自分がチー子だとは思っていなかった。
▶【成婚後インタビュー】「良い人がいない」が口癖のミドサー女が結婚相談所を使ってみたら…【婚活体験談】
我々が日々「チー子」の定義やそこに止まる危険性を伝えてはいるものの、どれだけ力を尽くしても最も伝わってほしい本人には響かないのが現実。
だからこそ今回はより細かく、具体的なチー子のタイプを7つのケースに分けて紹介していく。
心当たりのある方は、ぜひ今回の記事で自らが「チー子」だと自覚し、自省してみてほしい。
女子大上がり事務チー子
女子大を卒業し、年収300万〜400万円ほどの事務職に就くタイプ。
学生時代から合コンや紹介の機会が多く、自然とハイスペ男性と関わることが多かった。実家も裕福で、親からの援助も手厚い。そのため、特に苦労せずとも華やかな生活を送ってきた。
恋愛経験はそれなりにあり、彼氏を作ることに不自由はしない。
だが、この「普通にモテる」感覚こそが、チー子を生み出す要因になる。
彼女たちは、自分が「選ぶ側」だと疑わず、相手を値踏みする癖がついている。だからこそ、「普通の男性」ではもの足りなくなり、昔付き合ったハイスペ男性と比較し続けてしまう。
問題は、自分の市場価値と求める相手のレベルがかけ離れていくこと。
過去の経験が、自分もその水準にいるという錯覚を生む。しかし実際には、年収もキャリアもそれほど高くなく、結婚市場で「本命枠」に入るには厳しい。
なぜなら、ハイスペ男性が結婚相手に求めるのは、ただの条件ではなく「支え合えるかどうか」だからだ。
20代のうちは「かわいがられる存在」だったが、年齢を重ねるにつれ、徐々に立場が変わる。
気づけば、選んでいるつもりが、実は選ばれていない。「まだまだイケる」と思っていたら、気づけば結婚適齢期を超えていた――そんな現実に直面するのが、このタイプのチー子である。
癒し系保育士チー子
優しさと母性にあふれ、ゆるふわな雰囲気を持つ癒し系の女性は、男性からの人気が高い。特に保育士は、その温かさや思いやりが評価され、恋愛市場でも一定の需要がある。
しかし、職場での出会いは限られており、結果としてマッチングアプリを通じて恋愛をすることが多くなる。アプリではハイスペックな男性と出会う機会も増え、彼らと交際に発展することも珍しくない。
だが、ここに大きな落とし穴がある。
癒し系の女性は、モテる一方で「遊ばれやすい」傾向があるのだ。優しさがあだとなり、相手の本心を見抜けないまま関係を続けてしまうことが多い。
「彼は忙しいだけ」「仕事が落ち着いたら結婚を考えてくれるかも」と、都合のいい解釈をしてしまい、ずるずると時間を浪費してしまう。そして、その間に相手は結婚相手として別の女性を選んでしまうことも少なくない。
ハイスペックな男性ほど、結婚相手に求めるものは明確で、単なる「癒し」だけでは決め手にはならない。どれだけ愛され、必要とされていたとしても、結婚となると、話は違う。
彼女としては完璧だったのに、なぜか最後に選ばれない――その理由を理解しないかぎり、人生のいちばんおいしい部分をハイスペヤリモク男に食い尽くされる。
美容・エステ系エロチー子
美容やエステ業界に勤め、日頃から外見に気を配り、美意識の高さとエロい雰囲気をまとうタイプのチー子。
「癒し系保育士チー子」同様女性が多い職場のため、マッチングアプリに大量発生する傾向にあり、男性からの注目度も高い。
洗練されたファッション、華やかなメイク、そして「エロい」スタイル。その魅力は恋愛市場において強い武器となり、彼女たちは「抱かれ需要」の高い存在として、多くの恋愛経験を積んでいく。
しかし、その恋愛経験の豊富さが、皮肉にも結婚への遠回りになってしまうことが多い。
彼女たちが惹かれるのは、イケメンや経営者、ハイスペックな男性たち。いわゆる「オスみ」の強い男たちだ。
だが、そうした男性は総じて自由を好み、結婚願望が薄いことが多い。結果として、「付き合うことはできるが、結婚には至らない」という状況が繰り返されてしまう。
更に、美容・エステ業界特有の生活リズムや交友関係も影響する。業界の付き合いは夜に集中し、華やかな飲食の場に足を運ぶ機会も多い。
彼女たちは年収のわりに金遣いが荒いことも多い。癖の強い経営者たちと遊ぶうちに自然と金銭感覚も派手になり、気づけば「普通の結婚生活」がイメージしづらい自分になってしまう。
どれだけ魅力的であっても、結婚を意識したときに「家庭的なイメージが湧かない」と男性に思われてしまえば、その恋愛の先にあるはずの結婚は、どんどん遠のいていくのだ。
勘違い港区チー子
港区は、チー子の聖地。「尊敬できる人がいい」と口にしながら、実のところ「お金が好き」。そんな本音を隠しつつ、ハイスペックな男性との恋愛を繰り返すのが彼女たちだ。
美貌を武器に港区に足を踏み入れてハイスぺ男との結婚をもくろむが、玉砕が続いているのがこのタイプ。
港区女子にとって、華やかなデート、高級レストラン、ブランドバッグは日常の一部。埼玉や神奈川、東京の果てから港区に出向いては、男に金を使わせる。
確かに、若さがあるからこそ体験できるきらびやかな時間は楽しい。しかし楽しいあまりに「与えられる側」に慣れてしまうと、自分が何を提供できるのかを考えなくなっていってしまう。
そうなったときに最も根深い問題は、「彼女たちは『穴』としては魅力的でも、結婚相手としては決して選ばれない」ことだ。
外銀系のハイスぺ男性や経営者に群がるものの、大抵は2番手や3番手の女性として扱われる彼女たち。合鍵ももらえず、なんなら相手の家にさえ入れてもらえない。なんなら土日には完全に連絡がつかない……なんていう、「それ、既婚者確定じゃね?」という案件すら多く見られる。
しかし、それらは全て、見て見ぬふりするのが彼女たち流。都合の悪いことは徹底的に「見ないふり」をすることで、メンタルを保つのだ。
都合の悪いことにふたをしながら、港区で遊ぶことがステータスとなり、生活水準は右肩上がり。一流のホテル、特別なパーティー、シャンパンの泡がはじける夜に酔いしれる。
だが、自分のキャリアや年収がその水準に追いついていなければ、その贅沢は誰かに支えてもらわなければ続かない。そして、それを支えてくれるハイスペックな男性たちは、いずれ結婚相手として「堅実な女性」を選ぶ。
華やかなデートやプレゼントを与えられることで、「自分はいい女だ」というプライドを保とうとする彼女たちだが、その実情は「金で片付けられているだけ」。
年齢を重ねるごとに、高望みは加速し、「普通の恋愛」ができなくなっていく。「昔はもっといい男と付き合えていたのに」と、今の現実を受け入れられず、理想ばかりが先行する。
結果として、彼女たちの恋愛はどんどん難しくなり、気づけば結婚市場での立ち位置が厳しくなってしまうのだ。
CAチー子
CA(キャビンアテンダント)は華やかな職業であり、出会いの機会も豊富だ。商社マン、外資系エリート、医師、経営者。日常的にハイスペックな男性と接することで、「自分に見合うのはこのレベル」と無意識に基準を上げてしまう。
しかし、その裏で彼女たちは熾烈なマウント合戦にさらされている。同期や後輩との「彼氏のステータス競争」は、まるで戦場。合コンや紹介で出会った男性のスペックを比べ、「年収」「肩書き」「学歴」など、無意識に同僚の女性にドヤれる男性を探してしまう。
そんな環境に長く身を置いているうちに、結婚相手に求める条件はどんどん厳しくなっていく。
その「選ぶ目線の高さ」も、若いうちは問題にならない。「美人で華やかなCA」というブランドが武器になり、ハイスペックな男性との恋愛も成立しやすい。しかし、売りどきを逃すと一気に超高望みチー子になるリスクがあるのが、彼女たち。
CAは仕事柄拘束時間が長く、長期のフライトで家を空けることも多いため、うかうかしているとせっかく手に入れた「ハイスペ彼」にもその間に浮気され、破局に繋がることもある。そうして気づかぬうちに競争が激しい市場に身を置き続けた結果、年齢を重ねるにつれ「思うような結婚ができない」リスクが高まってしまうのだ。
「まだまだいい相手がいるはず」と期待し続け、気づけば適齢期を逃してしまう。無駄打ちしているうちに高齢化し、「大チー子」となる場合も。
CAとしての華やかな日々は続いても、結婚市場では徐々に選択肢が狭まり、思い描いていた未来とのギャップに直面するのだ。
秘書チー子
秘書チー子は、弁護士や医師、経営者といったハイスペ男性をターゲットにする典型的な「婚活市場の狩人」だ。
職場での接点を活かし、まずは身近なハイスペ男性との結婚を狙うが、思うように進まなければマッチングアプリにも積極的に進出。特に「東カレ」などの「ハイスペ専用アプリ」で獲物を探す。彼女たちの希望条件は明確で、最低年収は1,000万円以上。ハイスペ男性を「選ぶ」のではなく、「狩る」感覚に近い。
しかし、弁護士や医師にとって「秘書」はありふれた存在であり、特別視されることはほとんどない。希少価値が低く、「また秘書か」と思われがち。ポケモンでたとえるなら、野生のコラッタのような扱いを受ける。デートには誘われるし、ちやほやされることもあるが、本命として選ばれることは少ない。
更に、彼女たちはハイスペ男性を狙う一方で、「ロジハラ(論理的な指摘)に弱い」という致命的な欠点を持つ。弁護士や医師は仕事柄、論理的な思考が求められる職業。そのため、彼らの理詰めの会話に対して「怖い」「なんか否定されている気がする」等と感じてしまい、関係が長続きしないケースが多いのだ。
加えて、秘書という職業を選ぶ女性の一部には、「ハイスペ男性との出会いありき」でその職業を選択したというタイプの女性が存在している。
彼女たちの目的はキャリアを積むことではなく「ハイスペとの結婚」。しかし、実際には「秘書」という肩書きは恋愛市場でも大きな武器にならず、更にはキャリアやスキルさえ、それだけで独立できるほどの材料になるか、と問われると、そうとも言い切れない。
そのため、ハイスペ男性の目線では「狙われる側」としてしか見られず、結果的に「結婚には至らない恋愛」を繰り返してしまうことになるのだ。
気づけば周りの友人は次々と結婚し、自分だけが取り残されている——そんな状況になりやすいのが秘書チー子の現実だ。
量産型穴モテチー子
量産型穴モテチー子は、最も多く存在するタイプのチー子であり、その変異プロセスは非常にシンプルだ。もともとはごく普通の女性。特に目立つ美人というわけでもないが、学生時代や社会人になってからも恋愛に特別困ることはなかった。
そんな彼女たちが変貌するきっかけは、マッチングアプリの世界に足を踏み入れることにある。
何気なく始めたマッチングアプリで、想像以上に「いいね」がつく。普段の生活では出会えないような高身長、イケメン、高年収の男性たちからもアプローチされ、「自分、意外とモテるのかも」と錯覚し始める。
だが、彼女たちが気づいていないのは、その「いいね」の多くが「穴がいいね」であるという現実だ。つまり、ヤリモク(遊び目的)の男たちにとっての「いいね」であり、本気のLikeとは違う。
それでも、彼女たちは「こんなにモテるのだから、もっといい男がいるはず」と期待を膨らませてしまう。
そして、一時的なちやほやに慣れ、恋愛市場で受け身の姿勢が常態化する。会話の工夫をする必要もなく、ただ待っているだけで男性が寄ってくる状況に甘んじた結果、主体性のない「当たり前女子」へと進化してしまう。
問題はここからだ。ヤリモク男にちやほやされることが続くうちに、彼女たちの自己評価はどんどん上がり、現実との乖離(かいり)が激しくなる。「自分はけっこう美人で、モテる側の人間」と錯覚し、実力相応の男性を見下すようになる。
しかし、いざ結婚を意識したときには、相手からは本命視されていない。恋愛経験はそれなりに豊富でも、誰からも「結婚したい女性」として扱われていないことに気づかないまま、年齢だけを重ねていく。
やがて、結婚適齢期を迎えた頃には「いい人がいない」と嘆くものの、実際には「いい人がいない」のではなく「いい人に選ばれない自分がいる」という事実があるだけなのだ。
マッチングアプリによって作られた幻想のモテ期が、結果として彼女たちを「結婚市場で売れ残る女」に変えてしまう。
そのことに気づかないかぎり、彼女たちはこれからも「イイヒトガイナイ」と鳴き続けることになる。
チー子が生まれ、増え続けている8つの理由

ここまでチー子の特徴を説明してきたが、前述したとおりこの「チー子」、もはや現代病とも言えるほどの勢いで増え続けている。なぜチー子は生まれ、なぜこれほど増え続けているのか。
この章では、チー子の増殖を促す8つの要因を掘り下げていく。
恋愛市場の自由化

恋愛が自由になったことで、かえって結婚が難しくなった――そんな皮肉な現実が、「恋愛はできるが結婚はできない」チー子を生み出す原因となっている。
かつては、お見合いや親の紹介での結婚が主流だった。家族や周囲が間に入り、相性の良さや生活の安定を考慮して縁をつないでくれていた。
ところが、自由恋愛が当たり前になると、その仕組みは消滅。結婚は「好きな人と自由に選んでできるもの」になった。
一見すると、すばらしいことのように思える。しかし、自由になったことで恋愛は市場化し、誰もルールを決めない無法地帯に変わった。
恋愛市場では「魅力のある人が勝ち、そうでない人は選ばれない」というシンプルな競争が起こる。強者の男性は複数の女性と関係を持ち、恋愛経験の浅い女性は気づかぬうちに「遊ばれる側」に回ることも多い。
更に、マッチングアプリの普及によって、出会いの数だけは増えた。しかし、そのほとんどは結婚につながるものではなく、「付き合うだけ」「都合のいい関係」になりがち。自由恋愛のはずが、けっきょくは一部の人気のある人にばかり人が集中し、「選ばれる人」と「選ばれない人」の格差が広がってしまった。
そして、その恋愛市場の仕組みに気づかずに「私はモテる」と思い込んでしまった女性は、チー子に変貌。気づけば婚期を逃してしまうのだ。
マッチングアプリの普及

「マッチングアプリがあるから、今の若者は出会いに困らない」
「今や結婚のきっかけの1位はマッチングアプリ」
――そんな言葉を耳にしたことがあるかもしれない。確かに、アプリの登場で恋愛の幅は広がり、気軽に多くの人と出会えるようになった。
しかし、現実はどうだろう。マッチングアプリの普及とともに、結婚する人の数は減少し続けている。利用者が多いため、「アプリで結婚した」という成功例は目立つが、それは全体のごく一部。大半の出会いは、付き合うことすらなく終わったり、短期間で関係が終わったりしている。
問題は、マッチングアプリが「結婚につながる出会い」を提供する場ではなく、「手軽に恋愛を楽しむ場」になっていることだ。
アプリ内では、一度に多くの異性とつながれるため、1つの出会いを大事にする意識が薄れやすい。「もっといい人がいるかも」という感覚が常に付きまとい、関係を深める前に次の相手を探してしまう。
こうして、マッチングアプリを通じて「選ぶ側」と「選ばれる側」の格差が広がり、選ばれないまま年齢を重ねた女性が「チー子化」していく。アプリでの出会いが増えても、それが結婚につながらなければ意味がないのに、多くの人がその事実に気づかないまま時間を浪費しているのだ。
ロマンティックラブ・イデオロギー

「恋愛市場の自由化によるチー子の増殖」や「マッチングアプリの泥沼化」に影響しているのが、この「ロマンティックラブ・イデオロギー」だ。
ロマンティックラブ・イデオロギーとは、簡単に言えば、「恋愛の先に結婚がある」という考え方のこと。
昔は恋愛と結婚は別のものとして捉えられていたが、現代では恋愛を経て結婚するのが当たり前になりつつある。そのため、「結婚したい」と思っている女性たちも、まずは恋愛市場に飛び込み、彼氏を作ることから始める。
しかし、自由になった恋愛市場は、結婚相手を探すにはあまりにもシビアだ。自由競争の激しいフィールドで、結婚願望のない男性と付き合い続けてしまい、貴重な時間を浪費するケースが後を絶たない。
「彼氏はいるけれど、結婚の話が全然進まない」「付き合って数年たつのに、プロポーズの気配すらない」そんな状況に陥る女性が増えている。結果として、結婚適齢期を過ぎても婚約には至らず、気づけばチー子になっていた……というパターンが多いのだ。
つまり、「恋愛市場の自由化」と「マッチングアプリの泥沼化」、「ロマンティックラブ・イデオロギー」の組み合わせが、結婚にたどり着けない女性を増やしていると言っても過言ではないわけである。
SNSの普及

更にこの状況を悪化させているのが、「SNSの普及」だ。これが、彼女たちの「恋愛からキラキラした結婚へ」の憧れを助長している。Instagramを開けば、華やかなプロポーズの瞬間や、婚姻届の上に並べられた高級ブランドの結婚指輪、幸せそうな新婚旅行の写真が次々と流れてくる。これらは、「結婚とはこういうもの」「恋愛はこうであるべき」といった理想を無意識のうちに作り上げ、多くの女性の価値観を形作ってしまう。
しかし、SNSに映るのは、あくまで“見せたい部分”だけだ。現実の結婚生活の地道な部分や、結婚に至るまでの努力や擦り合わせは、ほとんどシェアされない。それにもかかわらず、「こんなプロポーズを受けるのが普通」「これくらいの生活レベルじゃないと結婚する意味がない」といった思い込みが積み重なり、女性たちはどんどん高望みになっていく。
更に、SNSは「他人の生活レベル」と自分を比較するツールにもなってしまった。
フォローしている友人がハイスペ男性と結婚した、同期が玉の輿に乗った、そんな情報を目にするたびに、「自分はもっと上を目指さなきゃ」と焦りが募る。結果として、「本当に自分に合った相手」よりも、「他人に自慢できる相手」を優先してしまい、結婚のチャンスを逃してしまうのだ。
こうして、SNSは恋愛と結婚の価値観をゆがませ、「恋愛市場の自由化」と「ロマンティックラブ・イデオロギー」を更に加速させる。理想だけがどんどん膨らみ、現実とのギャップに苦しむチー子が増えていくのも、当然の流れなのだ。
ポリコレの罪

続いて影響を与えているのが、「ポリコレ」だ。ポリティカル・コレクトネス(Political Correctness)の略で、「個人の自由を尊重しよう」「生き方は多様化している」という考え方を指す。
この概念自体は悪いものではない。しかし、結婚に関する話題においては、このポリコレの影響が強まりすぎたことで、「結婚を促すのは圧力だ」「結婚について聞くのは失礼」といった風潮が生まれ、誰も指摘しなくなった。
かつては親や親戚、上司や年長者が「そろそろ結婚を考えたほうがいいんじゃない?」と声をかける文化があった。それが今では「価値観の押しつけ」とされ、話題にすることすらタブー視されている。その結果、恋愛市場に長く留まることになっても、誰も指摘しないし、本人も「今のままでいい」と思い込んでしまう。
「いつでも結婚できるし、焦らなくても大丈夫」――そう思っているうちに時間は過ぎていく。
しかし、結婚市場には“適齢期”が存在する。どれだけ恋愛経験を積もうと、どれだけ「自分は自由に生きる」と思っていようと、現実は残酷だ。結婚市場において、時間の経過は確実に不利になる。
しかし、ポリコレが強まりすぎたことで、「誰もそれを指摘しない」し、「本人も気づかないまま年齢を重ねる」という状況が生まれてしまったのだ。
こうして、恋愛市場をさまよい続け、適齢期を逃し、気づけば結婚のハードルがどんどん上がる。
ポリコレの影響で「結婚する・しないは個人の自由」となった一方で、「結婚できるタイミングを逃さないための視点」すら奪われてしまったのが、現代のチー子増加の大きな要因の1つである。
メディアペロペロ

次に、「メディアペロペロ」について触れよう。これは簡単に言えば、「メディアが女性に忖度しすぎている」という状況だ。
今の時代、消費の主導権を握っているのは女性であり、企業は女性をターゲットに商品やサービスを売り込む。そのため、女性が喜ぶコンテンツがあふれ、逆に女性にとって耳の痛いことは徹底的に避けられるようになった。
例えば、広告やCMでは「30代、40代になっても女性は美しく輝ける」「結婚しなくても、自由に人生を楽しめる」というメッセージがあふれている。
もちろん、これらは個人の生き方として尊重されるべきだ。しかし、その裏で「結婚を望むなら、適齢期を意識することが大切」といった現実的な情報は意図的に伏せられがちだ。
更に、恋愛や結婚に関する情報も、女性にとって都合の良いものばかりが並ぶ。
「急いで結婚しなくていい」「焦らなくても、いつか運命の人が現れる」そんな甘い言葉が並ぶさまざまなメディアの発信を見て、チー子は安心する。何も変わらなくても、自分は間違っていないと錯覚する。
こうして「チー子でいること」を正当化し、いつまでも恋愛市場に留まることを肯定してしまう。
しかし、現実は違う。結婚市場には確実に年齢の壁があり、選択肢は年々狭まっていく。それでも、「私はまだ大丈夫」「結婚しなくてもいいし、するならいつでもできる」と思い込んでしまうのは、メディアが都合のいい言葉ばかり並べてくれるからだ。
本来、現実を見据えた厳しい情報が必要なはずなのに、それを伝えるメディアはほとんどない。
なぜなら、女性にとって耳の痛い話は炎上を招きやすく、メディア側もリスクを避けるからだ。その結果、女性が「本当は知るべき情報」にアクセスしづらくなり、チー子はますます増えていく。
結婚は個人の自由だ。
しかし、もし結婚したいなら、自分の市場価値がどのように変化していくのかを冷静に見極める必要がある。メディアの甘い言葉に安心しすぎて、「気づいたら手遅れだった」とならないためにも、現実を直視することが大切だ。
ヤリチンペロペロ

次に、「ヤリチンペロペロ」について解説しよう。これは簡単に言えば、「女性がヤリチンに甘やかされ、勘違いしてしまう現象」だ。
恋愛市場において、女性は男性よりも圧倒的にチャンスが多い。なぜなら、「穴」があるからだ。
特に見た目がそこそこ整っている女性なら、出会いの機会には事欠かない。しかし、それが「本当にモテている」ということとはかぎらない。
遊び目的の男たちは、女性をとにかく持ち上げる。
「かわいいね」
「こんな子と出会えてうれしい」
「〇〇ちゃんみたいな女性と付き合えたら幸せなのに」――。
こんな甘い言葉をかけられ、すてきなレストランで食事をし、スマートにエスコートされる。それが何度も続けば、当然「私はモテる」と思うようになる。
しかし、これは「遊びのモテ」だ。
例えば、年収2,000万円(自称)、身長178cm、早慶卒、西麻布在住、『東京カレンダー』に載るような出会い……。
そんなスペックの男性が自分をちやほやしてくれると、「このレベルの男性が私を求めるのだから、結婚相手もこのレベルじゃなきゃ」と思い込むようになる。
すると、普通の男性は目に入らなくなる。なぜなら、自分の市場価値を「ハイスペからちやほやされる女」だと勘違いしてしまったから。
しかし、ここで気づくべきなのは、「ハイスペ男性がちやほやしてくれる=結婚相手として選ばれる」ではないということ。
ヤリチンは、穴のためならどんな女性にも優しくする。
だからこそ、甘やかされて気持ちよくなった後に、「私はまだまだいける」「次もこのレベルの男性が現れる」と思い込んでしまうのは危険なのだ。年齢を重ねるにつれて選択肢が狭まり、気づいたときには「イイヒトガイナイ」と嘆くチー子になってしまう。
これは「市場の自由化」とも深く関係している。誰でも簡単に出会える時代だからこそ、女性はハイスペ男性と接する機会が増えた。しかし、それは「結婚の可能性」ではなく、「遊びの可能性」なのだ。そこを見誤ると、恋愛市場での受け身が常態化し、自分が本当に選ばれるべき場所を見失ってしまう。
一時的なちやほやに酔いしれている間に、時間はどんどん過ぎていく。目覚めるのが遅くなればなるほど、「理想の男性」と「自分を選んでくれる男性」の間に、大きな溝が生まれてしまい、夢から覚められなくなってしまう。
女子会の悪影響

最後に、チー子を負のループへと導くのが「女子会」だ。
ここには、相手のためを思っているからこそ出る「厳しい意見」というものが、基本的には存在しない。あるのは、ひたすら心地のいい言葉をかけ合う、ぬるま湯のような空間だけ。
「絶対いけるよ!」「それ、脈あるって!」「結婚なんていつでもできるでしょ!」――。
女子会では、こうした無責任な言葉が飛び交う。なぜなら、誰も相手を傷つけたくないし、自分も傷つきたくないから。結果、誰もが心地よくいられる会話しか成立しない。
この女子会の本質は、「現実を見ないこと」にある。
例えば、恋愛がうまくいかないと相談すれば、「それは男が悪い」となる。結婚できないと嘆けば、「まだまだいけるよ」と励まされる。真実を突きつけることはタブーであり、あくまで「あなたは悪くない、世の中の男が悪い」という構図が守られる。
こうした環境に長く身を置くと、現実とのギャップがどんどん広がっていく。
本当は、アプローチされる頻度が落ちているのに、「私が本気を出せばいつでも結婚できる」と思い込む。
本当は、理想の相手に選ばれる確率が下がっているのに、「私を幸せにしてくれるハイスペ男性がまだどこかにいる」と信じて疑わない。
本音を言い合わず、優しい言葉をかけ合うだけの関係は、ときに優しさではなく、残酷なものになる。
自分がどんな状況にいるのかを客観視できないまま、気づけば適齢期を過ぎてしまう。そして、いざ「本当に結婚したい」と思ったときには、女子会で話していた未来とは全く違う現実が待っている。
チー子の中には、「私の周りの友達もみんな結婚してないから、大丈夫」と安心している人もいる。
しかし、それは「安心」ではなく、「集団催眠」だ。本当に大丈夫なのかどうかは、冷静に市場を見渡せばわかるはずだ。
真実を突きつけてくれる友人はいるか?
「そのままだとまずいよ」と言ってくれる存在はいるか?
もし、女子会でいつも「大丈夫、大丈夫」と言われ続けているなら、その「優しさ」があなたをチー子へと押し上げているのかもしれない。
チー子が救われる方法

※画像はイメージです
チー子を救う方法は、ただ1つ。「マジレス」を浴びることだ。
幻想の中で生きるのをやめて、現実を直視する。
これが、チー子を抜け出し、結婚市場で選ばれる女性へと変わる唯一の道である。
今の時代、モテているように錯覚させるツールは無数に存在する。
マッチングアプリは「いいね」の数でモテ度を演出し、加工アプリは現実とかけ離れた自分を作り出す。SNSを開けば、誰かのキラキラした恋愛や結婚が可視化され、そこにいる「自分」も同じように価値があると錯覚する。
しかし、それらは「現実」ではない。
マッチングアプリの「いいね」は、単なる数のゲームであり、本気の好意とはかぎらない。
加工アプリで作られた顔に惹かれた相手が、実際に結婚を考えてくれるとはかぎらない。
キラキラした結婚報告の裏には、見えない努力や戦略があるのに、そこだけを切り取って憧れてしまう。
こうして、気づかないうちに「現実と乖離した世界観」が作られてしまう。それが、チー子を生む構造だ。そして、この構造こそが、日本の婚姻率を下げ、未婚女性を増やしている原因でもある。
つまり、チー子になってしまうのは、個人のせいではない。社会の仕組みがそうさせているのだ。
しかし、だからといって、誰かがあなたを救ってくれるわけではない。
このまま幻想の中で生き続けるのか、それとも、現実を見て人生を変えるのか。その選択をするのは、あなた自身だ。
マジレスを浴びることは、最初は痛いかもしれない。
しかし、それこそが「人間に戻る」ための第一歩。
幻想の世界から抜け出し、結婚市場で「本当に選ばれる女性」になるために、今こそ目を覚ますときだ。
まとめ
我々結婚相談所ナレソメ予備校では、多くのチー子のゆがんだ世界観を正し、幸せな結婚へと導いてきた。
恋愛心理学者 山崎によるコンテンツで自己認知を矯正し、学年主任やナレソメプランナーのマジレスなアドバイスを受けることで、適正なマッチングを実現し、成婚に至った人は少なくない。
チー子を脱却し、幸せな結婚を望むなら、まずは現実を直視することが必要だ。自分の状況を客観的に捉え、間違った恋愛観を捨てること。その第一歩として、ぜひ無料相談にお越しいただきたい。
ナレソメノート編集部