30代からの婚活が地獄化する女性の特徴|オッオッオッウイルスの恐怖

令和7年。人類は未曾有のウイルス災害を乗り越えた――はずだった。
令和初期から続いたパンデミックはようやく収束し、人々は新たな日常を取り戻しつつあった。しかし、その裏で、静かに、確実に広がる“異変”に気づく者は少なかった。

それは、最初はただの奇病だった。
感染者はのどの奥から奇妙な声を漏らし、顔をゆがめながら、苦しげにあえぐ。

「オッ、オッ、オッ……」

まるで呼吸をするかのように繰り返されるこの音は、当初は冗談のように扱われた。
しかし、やがて感染者の思考はじわじわと停止し、意識は曖昧になり、そして――
理性が剥がれ落ち、別の存在へと変わり果てていく。

専門家はそれを “O-ウイルス(正式名称:オッオッオッ Virus)” と名付けた。

だが、すでに手遅れだった。
感染者との意思の疎通は不可能になり、家族の声も、友人の叫びも、もはや届かない。
1人、また1人と感染者は増え、都市は静かに侵食されていく。

気づいたときには、もう遅い。

それは笑い声のようでいて、恐怖の兆し。
だが、人々はまだ知らない。
“それ”が、すでにあなた自身にも手を伸ばしていることを――。

※画像はイメージです

“オッオッオッ”の正体を解き明かす

yuzuka:はい、今日も始まりました、ナレソメノートの御怪談巡り。今回は、ちまたにはびこる奇怪なウイルス感染によって現れた“オッオッオッ”について、解明していきましょう。
本日お迎えするのは、この“O-ウイルス(正式名称:オッオッオッ Virus)”を発見し、提唱している第一人者、勝倉さん

勝倉:よろしくお願いします。

yuzuka:そして、今回更に深い考察を行うため、ナレソメ総研所長の恋愛心理学者、山崎さんにもお越しいただきました。

山崎:気づけば休みの日の22時に予定が入っていて、来てみたらこれでした。お願いします。

“オッオッオッ”とは何か

yuzuka:それでは早速、勝倉さん。“オッオッオッ”とは一体何なのか、ご説明をお願いします。

勝倉:“オッオッオッ”とは、端的に言うと「トキメキちゅーちゅー女子の成れの果て」ですね。
ドーパミンに支配され、セフレや結婚願望のない男に振り回され、不毛な恋愛を繰り返しているのが“トキメキちゅーちゅー女子”ですが、実はまだそれを自覚しているうちはマシ。「自分が性欲に支配されている」と客観視できるなら、そこから抜け出す選択肢も残されているわけですよね。
一方、より深い問題になるのはその性欲本意な恋愛を正当化し、過剰に美化し始める女性たちです。
ドーパミン依存型の女性の中でも、「エモい」「運命」「本能のままに生きる」といった言葉を盾にし、あたかもその行為が「高貴で崇高な美しいもの」であるかのように語り始めるタイプの方ですね。
実は彼女たちは不毛な恋愛の中でO-ウイルスに感染し、恋愛という快楽の中でアイデンティティが溶け、自分を見失っている状態です。初期段階に気付けずに適切な治療を施さなかった場合、O-ウイルスは一気に脳を支配する。その結果として生まれたモノたちこそが、“オッオッオッ”なわけです。

yuzuka:なるほど……。ところで、“オッオッオッ”というネーミングはどこから来ているのですか? なんだかアザラシの鳴き声みたいですよね。あと、発音が難しい。オッオッオッ↓なのか、オッオッオッ↑なのか……。

山崎:確かに、そこは気になりますね。

勝倉:“オッオッオッ”は、「オッオッオッイグー」から来ています。

yuzuka:……?

勝倉:そうですよね。では、まずウイルス発見のきっかけとなったこのポストをご覧ください。

元ツイート

yuzuka:しょうもないナンパ師がつぶやいた女性批判ポストですね。確かに「オッオッオッ」という言葉が多用されていますが……。

勝倉:下品、と思いましたか?

yuzuka:正直、少し。

勝倉:そうですよね。でもね、私はこのポストを見たときに、率直に「そのとおりやな」って思ったんです。ギャグとしても完成度が高いし、恋愛市場のリアルを的確に風刺しているなと。
一方で、このツイートに対して「下品すぎる」「女性蔑視だ」と激しく反発している層がいたのは事実です。ただ「表現が下品だな」と感じるくらいなら自然ですが、やたらと高い温度感でブチギレてわめき散らしている層がいたわけですね。その反応を見たときに、ある「共通点」に気づいたんです。

yuzuka:共通点、ですか?

勝倉:そう。彼女たちは このツイートを「自分ごと」 として捉えて、過剰に反応していた。でも、ただ反発するだけじゃなく、どこか思考がループしているように見えたんです。
「オッオッオッ」とイケメン棒であえぎながら、でも結婚には至れずに、ただ同じ行為を繰り返し続ける。まるでウイルスに感染したかのように、思考が硬直化し、理性を失い性欲にまみれ、ひたすら「いい男がいない!婚活市場は不公平!!」と叫び続ける姿に、私は戦慄しました。何かに似ている、と。

yuzuka:……彼女たちも“O-ウイルス”に感染している、と?

勝倉:そういうことですね。ウイルスにかかると、人は論理的な思考を手放し、感情論だけで反応し始める。彼女たち自身が実は“オッオッオッ”だからこそ、あのポストに自分たちの生き方を否定された気になったんですよ。

yuzuka:イケメンとの性行為で「オッオッオッ! アヘーッ! イグーッ!」を繰り返していくうちにウイルスに感染。感染すると思考が鈍化してしまって、認知がゆがみ、物事を正常に捉えられなくなる。その結果、いざ婚活をしても“オッオッオッ”中心にしか物事が見られなくなっていき、イケメン棒を忘れられずに高望みとなり、またそれを正当化するようになるわけか。

山崎:これは心理学的にも興味深い現象ですね。依存症の一種とも言えそうです。

yuzuka:では、感染したらもう手遅れなんでしょうか?

勝倉:残念ながら、“オッオッオッ”になったら、もう元には戻れないという説が有力です。

yuzuka:なんと……。

勝倉:感染してしまうと一定期間は「オッオッオッ」としか言わなくなってしまいます。何より恐ろしいのは、更にその先にある末路です。
あのポストにもあるとおり、感染した多くの女性も年齢を重ねると……、例えばミドサーくらいになると、さすがに結婚を強く意識するようになるのですね。そして結婚相談所に入会したりするのですが、するとたちまち現実に引き戻され「言葉」を取り戻す。
その結果、「婚活始めたけど女性は差別されてる! なんで結婚相談所なんかにお金払わなきゃいけないの⁉ 若い女が好きな男多すぎ、キモすぎ」とわめくことになるのです。

山崎
山崎

婚活市場での結婚しやすさについて、男性は「年齢」に限らず身長、収入、学歴といった要因が結婚しやすさを上昇させます。一方で女性の結婚しやすさを有意に上昇させるのは「年齢」のみ、つまり「若さ」だけというデータがあります。女性にとっては20代の価値が極めて高く、30代以降に「良い人がいない」、言い換えると、良いと思える人とマッチングできないという現象に陥ると言えるでしょう。

yuzuka:認知がゆがんで、戻らない……。“オッオッオッ”の後遺症は重いですね。また、“オッオッオッ”であったことへの偏見からくる差別など、確かにいろいろと弊害がありそうですね。
しかし、“オッオッオッ”の特徴についてを考えていくと、これはウイルスというより、「社会が生み出している構造的な病」でもある気がしてきました。

勝倉:ええ。実際、“オッオッオッ”になりやすい環境が、世の中には意図的に作られているんですよ。特にマッチングアプリは“オッオッオッ養成所”みたいなものですから。

yuzuka:と、言いますと?

勝倉:マッチングアプリの構造上、普通なら絶対に交わらないような階層の人たちが、出会えてしまうんですよね。「結婚はできないが、竿(USB)なら貸せる」という状況が成立しやすい。
あり得ないスペックの男と「たまたま」マッチングして、「たまたま」食事に行って、「たまたま」USBを挿入してしまう。すると、たちまち同期されて、その「たまたま」が基準になってしまう。USBで取り込んでしまったその竿の基準やレベルが、自分のものだと思い込んでしまうんですね。これこそが人が“オッオッオッ”になってしまう最大の原因です。
人間は、一度上がった基準を下げられません。だから、自分のレベルとはマッチしないUSBを挿入してしまうのは、その後の人生を生きづらくします。

山崎
山崎

ナレソメ総研では、マッチングアプリの利用目的と交際人数との関連性を調査しました。結果、男性は交際人数が少ないほど「婚活」目的の割合が高く、交際人数が増えるほど「恋活」「ワンナイト」目的の割合が高くなっていきます。特に交際人数5人以上において、50%以上の男性が「ワンナイト」の目的を持ってアプリを利用しています。一方で女性は、交際経験4-6人のときに「婚活」目的の割合がピークです。マッチングアプリで「婚活」する女性が出会う恋愛経験豊富な素敵な男性も、半数以上が「ワンナイト」目的と言えるでしょう。


yuzuka:一度上げた生活基準は下げられない。確かにそれは実感としてあります。私も昔、そこそこ稼いでいる経営者と同棲していた時期がありましたが、そのUSBから取り込んだ情報を消すのには苦労しました。
例えば高級ホテルの宿泊とかならまだ「あれはあの人がいたからできた贅沢だ」と割り切れるんですよね。でも、サロン専売のシャンプーとか、手荒れしない洗剤とか、日常に溶け込むレベルのものは、一度使い始めたらもう戻れないんですよ。
「男のおかげで上げた生活水準」は、自力で維持できないから、また男を探すしかなくなる というループができるんですよね。

勝倉:そうやって、自分が“オッオッオッ”になったことには気づかずに病は進行していくわけです。レベルの高いUSBを挿せば挿すほど、その基準は非現実的なレベルに上がっていく。

yuzuka:確かに……。私の周囲を見ていても、いちばんこじらせているのは港区で芸能人やスポーツ選手、経営者のUSBを挿してしまった女性たちかもしれません。彼女たちの男性選びの基準は恐ろしく高く、そこに到達できない現状に対して常に不満をまき散らしている。あたりまえですよね……、めちゃくちゃ良いデータが基準になって、そこと比較してしまうわけですから……。

勝倉:また、心地よく“オッオッオッ”でいられるのには有効期限があります。年齢を重ねると“オッオッオッ”としての需要が減り、トキメキを摂取できなくなることから、彼女たちは更に恐ろしいものに姿を変えていくんです。

yuzuka:例えば、Xの一生結婚できていない婚活垢、が成れの果ての一つかもしれませんね。恨みつらみを吐き出し、人を非難することでしか生きられない。“オッオッオッ”以上の、別の何か……。
あとは、美人すぎる“オッオッオッ”の行き着く先も、また特徴的ですよね。見た目が良すぎると、“オッオッオッ”のまま中年になっても、どこかで男を待ち続けることができてしまう。終末のスナックで、かつてのようなトキメキを吸い尽くせる男を待ちわびる妖怪 のようになることも。

山崎:ゾッとしますね……。

yuzuka:でも、その状況にいる女性たちは「自分が妖怪になっている」とは思わないんですよね?

勝倉:思いません。なぜなら、「自分は特別な女」だと思っているから。周囲にヤバいと思われながら、本人は自覚できずに最後は1人きりで朽ち果てていく。
“オッオッオッ”は、自己認識が異常にゆがむウイルス なんですよ。

「オッオッオッ」という言葉が下品なのではなく、行動が下品

yuzuka:こうして話していると、「オッオッオッ」って言葉が下品すぎるという批判が来そうですね。実際に勝倉さんの下にもそういった声が多く届いていました。

勝倉:いやね、私は、「オッオッオッ」という言葉をあえて使っているんですよ。なぜなら、これは「現実を直視するための言葉」だから。

yuzuka:どういうことですか?

勝倉:簡単な話です。「オッオッオッ」という言葉が下品なんじゃなくて、あなたたちがやっていることがシンプルに下品だから、「美化せずに言葉にするとこうなるだけ」なんです。

yuzuka:つまり、問題なのは言葉ではなく、行動そのもの。

勝倉:そう。けっきょく、“オッオッオッ”たちは「自分たちは上品だ」と思い込んでいるけど、実態は、彼女たちが最も嫌う、性欲を抑えきれない“ヤリたがり猿”の男たちと同じ。女性の場合は、セックスがしたいという分かりやすい性欲ではなく、「よりレベルの高いUSBを挿入したい」という方向で性欲をむき出しにしているのですが、彼女たちにその自覚がないのが問題です。

yuzuka:確かに。私もその辺は共感します。いくら美化する言葉を使って下品な恋愛を正当化しても、本質はただの性欲の暴走と変わらないんですよね。しかもちまたにはそれをチヤホヤと崇めて、「エモ」などと肯定するコンテンツがあふれている。コンドーム越しのセフレとの恋愛を歌った、「コンドームありきの疑似恋愛でいいの」的な歌詞に「泣ける」「分かる」「切ない」というコメントがついているのを見たときも、ちょっとため息が出ました。そんなきれいなもんちゃうやろ、と。どう聞いてもオッオッオッやぞ、歌っている内容は。だけどけっきょくそういう汚い感情を「エモ」で消化しないとやってられないわけですよね、女の子たちも。
だからこそ多少強い言葉を使って気づいてもらえないと、けっきょくは傷つく女性が増えるだけだと思って、あえて強い言葉を使ったりすることはあります。

勝倉:「オッオッオッ」という言葉を聞いて下品だと思うなら、自分の行動を見返してみてほしいですね。

“オッオッオッ”からの脱出は可能なのか?

yuzuka:ところで、“オッオッオッ”に感染したら、もう戻れないんですか?

勝倉:はい。“オッオッオッ”は、ほぼ治りません。悲しいことに。だからこそ、何より予防が大事なんです。

yuzuka:予防とは、どういったものでしょう。

勝倉:USBを挿さないことですね。

yuzuka:確かに。

勝倉:人間は、一度上がった基準を下げられませんよね。しかし、あり得ないスペックの男性がいる環境に行けば、理性を保つのは難しくなる。目の前に大量のイケメンハイスペなUSBがあれば、そりゃあ一度は挿してみたくなるのがサガってもんです。
しかし、一度でもその世界を知ってしまうと、普通の世界には戻れなくなるわけですから。そう考えると、最初から出会わないことが何よりも大切。だから、自分のレベルとはマッチしないUSBが大量にある場所に行かないこと。 これが最大の予防策ですね。

yuzuka:最初から“オッオッオッ”になる環境に近づかないことが大切なわけですね

山崎:まさにウイルスによる感染予防と同じですね。感染リスクの高い場所には行かない、近づかない。

yuzuka:だけど、すでに感染してしまった人はどうすればいいんでしょう?

勝倉:まず、自分が“オッオッオッ”になっているのだと認識すること、でしょうね。それができないと、抜け出すのは難しい。
“オッオッオッ”から抜け出せた数少ない人の共通点は、自身に対して「異常なほどの客観的視点」があることです。

yuzuka:確かに。私も昔は“オッオッオッ”でしたが、あるとき「このままだとヤバい」と気づき、男漁りのループを絶った覚えがあります。自分で自覚しないかぎりは周囲から何を言われても響かないですし、まずは自分自身がヤバいのだと自覚することが大切そうですね。

勝倉:そのうえで、取り込んでしまったUSBメモリをリセットすることが必要でしょうね。

山崎:リセット……?

勝倉:例えば、

  • “オッオッオッ”が蔓延する環境から離れる(マッチングアプリや夜遊びの場を避ける)
  • 現実的な価値観を持つ人と関わる(すでに結婚した友人や家庭を持つ人との交流を増やす)
  • 自分の生活を一から組み立て直す(精神的・経済的に自立する)
  • 第三者からフィードバックを受ける(相談所で仲人にマジレスで相談する)

などがあるかもしれません。

yuzuka:なるほど。でも、感染が進行すると、それすら考えられなくなるんですよね?

勝倉:そう。だから、早期発見が何よりも大切。だけどそれよりも有効なのは、何度も言っているとおり最初から“オッオッオッ”に近づかないことですね。

O-ウイルス(正式名称:オッオッオッ Virus)は、静かに広がり続ける

都市の明かりがともる夜。
かつて恋に生きた者たちは、静かに、そして確実に“別の存在”へと変わっていった。

最初は軽いものだった。
ただの遊びだった。
エモい恋を求めて、無邪気に恋におぼれた。
確かにその場限りの恋愛ははかなく、愉快で、美しくさえ見える。

しかし、気づいたときには、すでに遅い。
その美しく見える「エモ」の正体は、性欲によって突き動かされている、ただの下品な“オッオッオッ”感染への道なのだ。

一度 “USB” を挿してしまえば、もう後戻りはできない。
一度上げた基準は下げられない。
どれだけ過去を振り返っても、もう“普通の世界”には戻れないのだ。

恋愛に狂い、快楽を追い求めた日々が、いつしか理性を奪い、日常の景色をゆがめていく。

だから今日もどこかで――

「オッ、オッ、オッ……」

気がつけば、その声が、すぐ近くで響いているかもしれない。

あなたのすぐ隣で。
いや――すでに、あなたの中にも。

※画像はイメージです

yuzuka